作品を通して文化や考え方を表現。クリエイティブな資質を磨きます。

アート学科では、名声高いアメリカ本校の芸術・建築学部のカリキュラムに のっとり、ビジュアルアート実習に焦点をあてた授業を行っています。授業 では、ドローイング、ペインティング、2D・3Dデザイン、版画、デジタルフォト、 コンピューターイメージング、インターネットイメージング、映像、モーション グラフィック、メディアアートや美術史を学びます。

アート学科 アドバイザー 兼 コーディネーター

TUJのアート学科では、ドローイング、ペインティング、2D/3Dデザインなどの基礎からデジタル関連の上級コースまで、各学生が様々なコースを組み合わせて履修できます。専門的なアート教育を受けたことのない学生でもアートを専攻できるようにカリキュラムが組まれていますが、既に教育を受けてきた学生のための授業も用意しています。また、クリエイティブ分野への就職や、キャリアアップに役立つスキルが習得できるデジタルフォト、コンピューター、インターネットなどに関連したデジタルベースの科目も必修となっています。

アメリカ、ヨーロッパ、アジアからの学生が多いアート学科では、ディスカッションだけではなく、作品を通して文化や考え方をコミュニケーションする術を学び、お互いの作品を評価し合うことで、生活上での文化の重要性や、社会の中でアーティストが担っている責任について学べるようになっています。

TUJ の位置する東京は、デザインやファッションの中心地であり、常に新しいコンテンポラリーアートが生まれ続けています。アートを学ぶには最適な場所といえます。東京全体をキャンパスと考えて、その豊富なアートの資源をともに探究しましょう。

 

履修例

必修科目の概要

Art Seminar
卒業研究 (キャップストーン)

クリエイターとしての第一歩を踏み出す​

「アーティスト・ステートメント」を仕上げるプロジェクト を軸に、個人卒業制作展(卒展)を自分自身でプロデュースしポートフォリオを制作するという、 アート学科の総まとめとなるクラスです。会場は学生自身が選択・交渉し、展示会は一般公開 されます。作品の展示企画・販売から展示会運営までの実践を通じて、作品のコンセプトを明 確にすることを学びます。表現者としての自覚を促し、クリエイターとしての独立を支援する 内容になっています。

注目科目

最近追加された選択科目

 アーティストブック、Zine、独立系出版
 特別講義:クリエイティブコーディング・ジェネレティブアート
 コンピューターイメージング
 近代工芸史
 ライティング・セミナー:美術とクィア理論
 美術と都市:1960年代・1970年代の東京

学生インタビュー

Natsuki Tanaka

卒業生の声

Shun Sugiyama

杉山 舜

Shun Sugiyama

就職先 : 株式会社オープンハウス・アーキテクト

栃木県立宇都宮東高等学校(栃木県)卒業。San Jose State University(アメリカ)で学んだ後、本学学部課程に編入。

アメリカ留学中にコロナ禍が始まり、授業がすべてオンラインに。悩んだ末、 帰国し、継続してアメリカの教育が受けられるTUJに編入しました。決め手 はTUJアート学科の渡部真也先生との出会いです。デザインを学びたくて 様々な大学に問合せをしたのですが、渡部先生ほど真剣に私の進路を考え てくれた方はいませんでした。アート学科では正解を教えないかわりに自 分なりの正解を導き出すためのあらゆる方法を提案してくれます。学生が お互いに学び合う中で新たな創造が生まれるのですが、それは深い自己 探求の過程でもあり、以前には想像もしなかった自分の可能性に気づくこ とができました。その道のりをサポートしてくれたのも渡部先生で、彼の下 で学べたことはとても幸運でした。単に技術や知識を得られたからではなく、 世の中は白と黒だけではないからこそ面白いという、人生の楽しみ方を教 わりました。現在、私は建築不動産企業に勤務していますが、TUJで学ん だ物事の本質を捉えようとする姿勢は今も大いに役立っています。

Shingo Urahata

浦畑 慎吾

Shingo Urahata

就職先: 有限会社ユーフォーテーブル

東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校(東京都)卒業後、本学学部課程に入学。

TUJの一番の魅力は、日本にいながら多国籍で多様な文化的背景を持つ同世代と関わり、いろいろな価値観に触れられることだと思います。私は最初、記者を目指してコミュニケーション学科を専攻しましたが、2学期目に受講したドローイングの授業がとても楽しかったのでアート学科に変更。ここで絵を学ぶうち、中学生の頃から好きだったアニメの制作に携わりたいと思うようになりました。授業で学んだ映像制作ソフトや画像加工技術はとても実用的で、アニメを自主制作したりフリーランスでイラスト制作をしたりする時大いに役立ちました。また、学ぶ機会の少ない美術史を大学できちんと勉強できたことも有意義だったと思います。就職先のユーフォ― テ ー ブ ル は 、アニメ・実 写・CGを手がける映像プロダクションです。数あるスタジオの中でも品質に定評があり、私の好きなアニメをたくさん制作しているので志望しました。まずはここで腕を磨き、将来は自分の中で膨らませている物語をアニメにして人々を感動させることができたら幸せです。

Iori Kikuchi

菊地 伊織

Iori Kikuchi

就職先: フリーランスアーティスト(画家・イラストレーター)
インターンシップ:  EMPIRE ENTERTAINMENT JAPAN株式会社

海外でアートを学びたいと中学生の頃から思い、まずは高校で憧れの画家の出身地、フランスに留学し、次は本場ニューヨークで一年間美大に通いアートを学びました。今は運命と思えるほどの縁があって、その後、TUJに編入しました。専攻のアート学科では一線で活躍しているアーティスト兼教授のもとで、アシスタント兼学生としてアートの技術のみならず仕事上でのマナーや常識など学生一人ひとりに寄り添った指導を受けました。自分のアートについて省みる講評の時間「Critique」で は アイデ ア を 発 展 さ せ たり、多くのヒントやインスピレーションをもらいました。卒業年次は個展を開くまでのセルフマネジメントから、アーティストとしてのポートフォリオ制作までがカリキュラムに含まれています。学生の頃から、雑誌の挿絵やグッズデザイン、ロゴデザイン、オーダーメイドで絵を描く仕事などしてきましたが、フリーランスアーティストとしてこのまま自立して生活していけるように大好きな絵を描き続けていきます。