TUJの教育を受けた学生は、日本の大学生とは異なる強みを備えています。その違いは、英語力はもちろんアメリカの教育で特に強化される「creative thinking」(創造的思考力)、「critical thinking」(分析的思考力)、「communication skills」(コミュニケーション力)などに表れます。こうした能力が買われて多くの卒業生が国際企業に就職し、世界で活躍しています。

ここが違うTUJのキャリアサポートシステム

卒業後に就職を目指す全ての学生に対し、テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)独自のキャリア教育プログラムを提供しています。このプログラムは、「セミナー・ワークショップ」、「個別カウンセリング」、「インターンシップ・プログラム」、「学内キャリアフェア・企業説明会」という4つの要素によって構成されています。

各種セミナー・ワークショップ

就職部では学生の就職活動の準備に役立つセミナーやワークショップを開催しています。日本で就職活動を行う場合、特定の時期に定められたステップを踏まなければならず、実際に企業とコンタクトを取る前に正しい情報を得ることが必須です。就職活動をスムーズに行い成功に導くためにも、セミナーやワークショップへの参加は極めて重要です。

個別カウンセリング

就職部が提供する様々なサービスの中でも、中心となるのが個別カウンセリングです。「良い就職」「良い就職活動」はそれぞれの学生によって異なります。個別カウンセリングでは、セミナーやワークショップで得た知識をもとに、学生一人ひとりに最も適したオンリーワンの就活プランを作ります。 

学内キャリアフェア・企業説明会

毎年、学内でキャリアフェア(合同企業セミナー)が催されます。様々な業界からTUJの学生を採用したいと希望する企業がTUJを訪れ、ブースを設けます。また、年間を通じて個別の企業説明会も開催しています。学生は、参加企業に直接業務内容や雇用条件について尋ねることができる他、興味のある企業に履歴書を提出し、その場で面接を受けることも可能です。

卒業生の進路状況

調査対象: 2023年春・夏・秋学期卒業生
調査時期:2024年8月現在

全卒業生内訳

総数:297 (100%)

A. 就職希望者数 (B+C):177 (72.2%)

B. 就職決定者数:171 (89.1%)

C. 就職活動中:6 (3.1%)

就職率

96.6%

(就職決定者数 (B) ÷ 就職希望者数 (A) × 100)

その他内訳

  • アルバイト・非常勤の仕事決定者数:15 (7.8%)
  • 進学決定者数:37 (15.1%)
  • その他の人数 (フリーランス、ワーキングホリデーなど):16 (6.5%)

以上、進路把握者数合計:245 (82.5%)

  • 不明者数:52 (17.5%)

(2024年8月抽出データ)

注記:

  • 進路報告は義務ではなく自主的なものです。
  • 卒業生が非常に多国籍なため卒業後の進路も母国の風習などにより多様です。
  • TUJではアメリカの大学であるため、数値の表現が典型的な日本の大学と必ずしも同等ではありません。
  • 各パーセンテージの数値は小数点第二位以下を四捨五入しています。

就職部ディレクター:エリカ・アダムズ(Erica Adams)

エリカ・アダムズ Erica Adams

TUJでこれからの時代に必要な人材に

グローバル化時代に求められる英語力に加え、分析的思考力、プレゼンテーションや情報分析などの実践的なビジネススキルを兼ね備えたTUJの学生は優秀なグローバル人材として希望する就職先へ進み、世界で活躍しています。典型的な日本の就職活動から海外スタイルのジョブハンティングまで内容は多岐にわたりますが、就職部では低学年次からセミナーや個別のカウンセリングを通して一人ひとりの学生のニーズに合わせ、経験豊かなスタッフが全力でサポートします。アメリカ本校に留学中でも就職支援を受けることができるので安心です。

インターンシップ(企業研修)制度

インターンシップ(企業研修)制度

インターンシップ制度は、学生がインターン(研修生)として社会で実践的な経験を得られる素晴らしい機会です。この制度では、在学中に通常の授業と並行し、民間企業やNPO、政府機関などにおいて、1~2学期間(最短140時間)の研修を行います。将来の就職活動に役立つ職務経験となる他、TUJのインターンシップの多くは単位制で卒業単位に含められます。同制度は、学生にとって興味や将来のキャリアパスを探索する機会になる一方、企業にとっても、将来有望な人材となり得る学生を発掘する重要な手段となります。実際、この制度を通じ、研修先企業にそのまま就職したケースもあります。

TUJでは、アメリカ本校と同様に早くからこの制度を導入していますが、近年、日本でもこのインターンシップ制度を取り入れる大学が増えており、その関心の高さがうかがえます。日本語と英語を使いこなし、国際感覚・視野を兼ね備えた人材を求める企業が増加する中、TUJの学生にとって、実力を発揮できるチャンスといえるでしょう。

 

Picture of 『第6回学生が選ぶキャリアデザインプログラムアワード』で 「テンプル大学ジャパンキャンパス・インターンシッププログラム」 が優秀賞受賞

『第6回学生が選ぶキャリアデザインプログラムアワード』で 「テンプル大学ジャパンキャンパス・インターンシッププログラム」 が優秀賞受賞

数ヶ月にわたるインターンシッププログラムを通して仕事への理解を深め、実践的な経験が積める点や、学生が主体的に学びと成長の機会を求めて参加する応募プロセスが好評を得ました。(主催:『 学生が選ぶキャリアデザインプログラムアワード』実行委員会、後援: 経済産業省、厚生労働省、内閣府、文部科学省、日本経済新聞社、マイナビ)

インターンシップ体験談

氏名:Natsumi Sugiura
出身国:日本
専攻学科:国際関係学科専攻
インターン先:CNN 

氏名:Hana Mohsin
出身国:U.S.A.
専攻学科:国際関係学科専攻
インターン先:港区役所

村上 優夏

コミュニケーション学科

千葉市立稲毛高等学校(千葉県)卒業後、本学Bridge Programを経て学部課程に入学。

インターンシップ先: 株式会社SEEDS MARKET、パルファン・クリスチャン・ディオール・ジャポン株式会社

インターンシップ先: 株式会社サニーサイドアップグループ フードマーケティング部

美容に興味があり、パルファン・クリスチャン・ディオール・ジャポン株式会社でのインターンシップに応募しました。ディオールでは、常にマルチタスクでの対応が求められました。上司から突然、「今日中にインフルエンサー用のギフトを9個用意して」と頼まれたことも。急遽、行っていたタスクを中断し、優先順位を変えてギフトの準備に入りました。オフィスに在庫が足りないものの手配を外部業者に依頼し、製品が届くまでの間に進められる作業をしていると別の上司からの業務依頼が届く。こうした日々の中で、1人でどのくらいの業務なら一気にこなせるかを体得していき、マルチタスクやタイムマネジメントのスキルが鍛えられました。また、限られた時間で業務に取り組みつつ、挨拶やお礼、ホウレンソウをきちんとすることの大切さ、ブランドを理解し、ラッピング、レポート、手紙での言葉遣いなど、細やかな部分にきちんと体現することの重要性を学びました。就職先では現在、海外レストランを扱うフードマーケティングに携っています。ビジネス英語は初めてなので、難しいと感じることもありますが、スキルと経験をさらに身につけて、将来のキャリア選択肢を広げていきたいです。

助川 哲

政治学科専攻

大阪YMCA国際専門学校(大阪府)卒業後、本学学部課程に入学。

インターンシップ先: CNN東京支局

TUJ入学後に報道・ジャーナリズムに興味が芽生え、CNN東京支局のインターンに応募しました。小さな支局のため、インターンでもテープ起こし、翻訳、ファクトチェック、アポ取りから実際の取材、執筆まであらゆる業務を担当します。記者 の出張や撮影のための段取り、準備のリサーチもたくさんやりました。記者会見などを見て要点をメモし、正確に英訳することをはじめ、情報の裏付けを取る作業では、緊張しながら警察庁に電話したり、某団体のメンバーに有罪判決が下りたときは代表者に電話でコメントを求めたりしたことも。自分の小さなミスが大問題に発展してしまうこともあるので、いつも緊張感をもって仕事にあたりました。何より嬉しかったのは、自分の書いた原稿がCNNのサイトで公開されたときです。電話取材した内容を一日で仕上げ、上司に編集してもらい、必要な手続きをすべて終わらせて発表できました。すばらしいメンターに導かれたCNNでのインターンシップは、メディアで働くことに興味があった私にとって非常に勉強になる経験でした。このスキルをさらに発展させ、将来は世界で活躍できるジャーナリストになりたいと思います。

インターン受入先企業

サム・マディコット 氏(Mr. Sam Maddicott)

在日英国商業会議所(BCCJ) マーケティング・メディア・コミュニケーション部長

在日英国商業会議所(BCCJ)は英国と日本の間のビジネス連携を強化し、新たな英国ビジネスを日本市場へ積極的に誘致することを使命に、約200社、1000名近くの会員に対してサービスを提供しています。2011年にTUJとのインターンシッププログラムを開始して以来、毎学期1~3名のTUJインターンを受け入れています。TUJからのインターンを採用し続ける理由は、向上心が高く好奇心旺盛で、優れた英語力を持つ人材が豊富だからです。チーム内での協力が不可欠な環境において、TUJの学生たちは、どんな業務に対しても自主性を持って前向きに取り組む姿勢を持ち、高い適応力を見せてくれます。このインターンシップは、大学での学びと実務をつなぐ架け橋となり、BCCJでの業務を通じて、知識を応用し、将来のキャリアに向けた実践的なスキルを磨くことができます。 そして、貴重な経験を積み、ビジネス運営に関する洞察力と自信も身につけていきます。インターンの主な業務は、ニュースレターの作成やSNSの管理、各種イベントの企画や運営まで多岐にわたります。特に、主要行事であるブリティッシュビジネスアワード(BBA)では中心的な役割を担うほど信頼を得ており、インターンは不可欠な存在となっています。さらに、BCCJの会員のインタビュー、動画制作、ウェブサイトの管理、事務作業の補助なども担当するため、インターンは幅広い経験を積むことができます。私たちが求めているのは、チャレンジを恐れず、失敗さえも学びのチャンスと捉える姿勢です。粘り強さ、自主性、柔軟性は、今日のグローバルなビジネス環境で成功するために欠かせない要素であり、当インターンシッププログラムはこれらのスキルを育成する絶好の機会です。 TUJのインターンにとって、BCCJでのインターンシップはプロフェッショナルとしての成功への確かな足がかりとなるでしょう。

卒業生の声

福田 駿也

日本オラクル株式会社

国際ビジネス学科専攻/コンピューターサイエンス副専攻

大阪府立牧野高等学校(大阪府)卒業後、本学Bridge Programを経て学部課程に入学。

インターンシップ:株式会社TRiCERA

TUJでは様々な国から集まる学友たちと、プロジェクトをひとつの方向へまとめることが要求されます。国際ビジネス学科の授業でも、国籍や年齢、経験が異なる学生たちとのディスカッションの機会が多くありました。ビジネスに正解はないため、クラス全員でひとつのケースに取り組んでも、様々な意見が出て、時には激しくぶつかることも。それでも互いへのリスペクトを大切にしながら、チームとして最善の答えを出すまで話し合っていく。TUJの学生にとっては当たり前のことかもしれません。ですが、社会人となった今、そうした経験ひとつ一つが非常に良い訓練になっていたと実感しています。現在、私は世界中に支社を持つIT企業で営業として働いています。顧客の課題に耳を傾け、解決策を提案していくためには、SE、コンサルタント、パートナーなど、たくさんの人を巻き込みながら、仕事を進める必要があります。それぞれに異なったバックグラウンドと考えがあるので、すべての人を導いてプロジェクトをまとめることは簡単ではありません。ですが、「周囲から信頼していただけるよう誠実に働き、ビジネスの第一線で活躍したい!」というTUJ卒業時の思いを大切にして向き合った結果、同期で一番の売り上げを達成し、役員からも認知されるようになりました。今後は海外支社などでさらに経験を積んでいきたいです。

齋藤 智子

住友商事パワー&モビリティ株 式会社 交通プロジェクト部

国際関係学科専攻/アジア研究副専攻

星野高等学校(埼玉県)卒業後、本学学部課程に入学。

インターンシップ:アメリカ大使館商務部/CITYNET

入学当初から政治に興味があり、国際関係学科では政治に対する感覚を存分に養うことができました。政治は単なる概念でなく世界中の人々の生活に密接に関わっているので、政治とビジネスの関係を常に考えていました。それを体感できたのが米国大使館でのインターンシップです。この経験が今の私を形成したと言って過言ではありません。私はもともと困っている人を助ける仕事に就きたいという意思は強かったものの、具体的に何をしたいのか曖昧でした。それが、インターン先で「交通インフラは国家発展の象徴とされることが多く、鉄道輸出は政治色が色濃く出る」という話を聞き、ぜひ交通インフラの仕事をやりたい!と思ったのです。現在の会社では、主に日本製の車両輸出をメインに、他企業と組んで鉄道システム全体を輸出する案件も手がけています。実際にやってみて、確かに政治的な背景を読み解く大切さを痛感することは多々ありますし、また、鉄道ができればそれだけ国が豊かになることにも繋がるため、やりがいも感じています。大使館インターン時、メンターをしてくださった方は、私の生涯の師匠となりました。その方に少しでも近づけるよう、周囲への思いやりと自分のパッションを大切にしてキャリアを積みたいです。

風間 剛樹

(hidden)風間 剛樹

PwC合同会社/ EY税理士法人 /アマゾンジャパン合同会社/Amazon UK Services ltd.

国際ビジネス学科専攻

Herkimer County Community College(米国ニューヨーク州)から本学学部課程に編入。卒業後 Imperial College London(英国)にて経営学修士(MBA)取得。

TUJ卒業後に大学院を経て就職し、以来いくつかの職場を経験しています。転職のきっかけになった言葉のひとつが、「40になる前なら何やっても大丈夫」でした。税理士法人時代に50代の役員の方からそう言われ、キャリアの選択肢を広げて考えてみた結果、アマゾンに移ることになったのです。現在は同社のロンドンオフィスで新規事業を国際展開する仕事を担当。国ごとの違いを理解して商品・サービスを調整していく複雑性と不確実性があり、日本国内での事業開発とは視点や難しさが違うと感じます。将来は日本での大きな事業の立ち上げを任されるようになりたいです。私がこれまで順調にキャリアアップしてこられたのは、正しいマインドセットがあったからだと思います。世の中、不便だとか嫌だと思うことがあっても解決のための行動を起こす人は多くありません。日本では「出る杭は打たれる」と言いますが、「出る杭」も必ず必要とされます。最後までやり抜く姿勢があればサポートしてくれる人は必ずいる、というのが私の持論。TUJで受講した人種差別についての授業や哲学のクラスなどは、仕事のスキルとは直接関係なくても正しいマインドセットを獲得するのに非常に役立ちました。大学時代には、就職という目先のゴールを追うだけでなく、自分はどういう人間になりたいかという長期的なビジョンを養ってほしいと思います。

寺嶋 毅

(hidden)寺嶋 毅

富士ゼロックス イノベーションオフィス(シンガポール)

国際ビジネス学科専攻 / 2015年卒業
関東学院六浦高等学校(神奈川県)卒業後、TUJのアカデミック・イングリッシュ・プログラムを経て学部課程に入学。

インターンシップ:Crooz、株式会社シー・コネクトなど(他4件)

富士ゼロックスで新設されて間もないシンガポールの部署に勤務しています。海外勤務を打診された時点でまだ正式な部署ではなかったのですが、「いつか海外で働いてみたい」という気持ちもあったので、滅多にないチャンスと思い切ってオファーを受けました。シンガポールには、国内で数カ月の研修を終えてから渡り、現在に至ります。

業務内容は、市場調査で収集した情報を基に、市場の動向や今後の動きを分析して新規事業の企画を作成し、日本の本社に提案することです。またプロジェクトの契約書や予算の管理なども担当しています。シンガポールの部署はスタッフがほぼ外国人で、仕事の進め方も欧米的ですが、チームプロジェクトで自分だけが日本人という状況はTUJではよくあることだったので、初めからアクティブに動き違和感なく馴染むことができました。また、ビジネスのフレームワークや、チームプロジェクトの進行方法など、ビジネスの授業で学んだことが実際の仕事に直結する場面が多くあり、良いスタートを切れたと感じています。

国民1人当たりのGDPが世界トップレベルを誇るシンガポールにいるからこそ学べることを自分のものにし、テクノロジーを活用した新たな企業基盤を海外でつくり、日本の市場を活性化させることに貢献できればと思っています。

中田 知佑

(hidden)中田 知佑

日本テキサス・インスツルメンツ 財務部

国際ビジネス学科専攻 / 2015年卒業

英語でビジネスを学び続けることができること、米国大学の学位が取得できること、編入できる単位が多かったことなどを総括して、TUJへの進学を決めました。他の選択肢と比べてキャンパスが小さく教授との距離が近いことも自分にとっては決め手のひとつでした。現在、TUJ在学中に3期にわたってインターンシップでお世話になった企業の財務部に勤務しています。クラスで学んだことのすべてを実務で生かせるわけではありませんが、基礎があるからこそ全体像を把握した上でプロジェクトに応用できると感じています。

また実際に会って人脈を広げるネットワーキングの重要性も実感しています。TUJには国内だけでなく海外に人脈を広げられる機会もあります。これからTUJへ進学する方には、インターンシップや教授が紹介してくれるイベント等、就活の手助けにもなるそういったチャンスを積極的に活用してほしいと思います。人脈を広げ大切にすることは、社会に出てからは仕事をスムーズに進めるサポートになるだけでなく、プライベートの充実にもつながっていきます。

濱口 京太郎

(hidden)濱口 京太郎

古河電気工業株式会社 セールス・マーケティング部門 金属材料営業部

経済学科専攻 / 2011年卒業

入社1年目に栃木県今市工場で営業へ配属、2年目には東京・丸の内本社に異動となり、現在も金属材料の営業を担当しています。TUJでは英語に加え、自分自身の意見を持ち、また論理的に考えることが求められました。文化や習慣、育ち、思考形態も異なるクラスメイトや教員に理解されるためには、論理が明確であることが必要不可欠であったため、日頃の授業や宿題で明確な論理形成を意識させられる環境でした。

現在の仕事でも、取引先や関係者に理解、納得してもらえる説明をする際に非常に役立っています。TUJではインターンシップや大使館でのボランティアなど勉学以外でも自発的に自らの視野を広げる機会が多くあり、積極的に参加する仲間と切磋琢磨し合いました。社会人として何事にも興味を持って仕事の幅を広げ、社会に貢献していきたいと思っています。