テンプル大学ジャパン(TUJ)は、学生・教職員と地域社会との交流を重視し、長年にわたり様々な取り組みを通じて信頼関係を築いてきました。多様なバックグラウンドを持つ人々が集う国際的なキャンパスとして、その特色を最大限に生かしながら、自治体や教育機関、地域住民との協働を進め、相互理解、国際教育、そして共に学び成長する機会を促進しています。
自治体との包括連携協定を通じた活動の深化
TUJは、国際教育の推進、異文化交流、および地域振興への貢献を目的に、国内の複数の自治体と包括的な連携・協力協定を締結しています。これらの協定により、TUJの学生や教職員が地域社会と深く関わる機会が広がり、授業やイベント、共同の調査・研究、インターンシップなどを通じた地域貢献の場が飛躍的に拡大しています。
都道府県レベルの協定
TUJは、国際教育、公立学校の教員研修、人材育成を支援するため、都道府県レベルで以下の自治体や教育委員会と連携しています。
- 山梨県(2022年12月13日締結):TUJ初となる都道府県レベルの包括協定。山梨県における国際教育の機会の拡充に向けた連携の基盤となりました。
- 長崎県(2024年3月8日締結):国際教育や語学教育の推進に加え、観光産業をはじめとする地域産業との連携の可能性を探るための協定です。
- 愛媛県(2024年3月26日締結):県内の英語教育全体の指導力向上を支援し、教員やALT(外国語指導助手)を対象とした合同スキルアップ研修を共同で開催しています。
- 大阪府教育委員会(2024年11月25日締結):府内高校生の国際的な学びの機会の拡充や、教員向けの英語指導力向上研修などで協力しています。
- 京都府(2025年2月14日締結):「TUJ京都」の開校に伴って締結。京都の豊かな文化的背景とTUJの国際教育資源を結びつけ、地域社会との交流や国際教育を強力に推進します。
市区町村レベルの協定
市区町村レベルでは、地域に密着した教育・文化・国際交流を進めるため、以下の自治体と緊密な連携を維持しています。
- 東京都港区(2006年5月締結):TUJ初の公式協定。麻布校舎時代から、区民を対象とした公開市民大学や公立学校へのボランティア派遣、中高生向けの国際交流活動など、地域の『良き隣人』としての活動の基礎を確立しました。
- 東京都世田谷区(2022年12月6日締結):2019年8月の世田谷区・三軒茶屋へのキャンパス移転を機に、区民を対象とした各種イベント、公立小学校での授業支援、および図書館の一般開放など、地域に根差した交流活動をさらに発展・深化させる合意に達しました。
- 京都府京都市(2025年2月14日締結):「TUJ京都」の開校にあたり、市区町村レベルでは3件目の包括連携協定として締結。京都の歴史、伝統文化とTUJの多様な学生・教職員との出会いを通じて、グローバルな文化発信や学びの場を共創します。
- 神奈川県川崎市(2026年10月7日締結):「ヒルサイドセンター」の開校に伴い、地元の自治体との間で、英語および国際理解教育の推進、ボランティア活動や地域社会との連携、防災対策に関する連携協定を締結いたしました。
TUJの地域貢献・地方連携活動は、東京と京都の『ダブル・ハブ(2つの拠点)』を中心に展開しています。これにより、各地域の教育ニーズに合わせたアプローチを進めるとともに、日本国内における生涯学習、国際交流、そして国際教育の機会をさらに広げていきます。
「TUJパートナーシップ奨学金」と高校生向けプログラム
自治体との協定に基づき、TUJは山梨県、長崎県、愛媛県、京都府の高校生を対象とした「TUJパートナーシップ奨学金」を設立しました。この奨学金は、各県から選出された高校生(各県1名)に対し、TUJ学部課程への正規入学後、最初の2学期間の授業料を半額支援するもので、地域の若者がグローバルな学びへ一歩を踏み出すことを力強く後押ししています。
また、山梨県、長崎県および愛媛県の高校生を対象にした短期国内留学プログラムを東京や京都の拠点で実施し、英語や異文化を身近に体験できる機会を提供しています。さらに、長崎県とは地域の観光産業における長期インターンシップの可能性について具体的な協議を進めており、地域産業のグローバル化を担う人材育成を視野に入れています。東京都教育委員会との連携においては、2024年に都立高校生を対象とした英語によるインターンシップや、海外の生徒とオンラインで交流するバーチャル留学プログラムを提供し、次世代のキャリア形成支援と国際理解を推進しています。
教員向け英語教育研修と教育課題へのアプローチ
地域の英語教育力強化に貢献するため、TUJは自治体や教育委員会と連携し、現役の学校教員やALT(外国語指導助手)を対象とした指導力向上プログラムやスキルアップ研修を主催しています。愛媛県で実施した英語教員・ALT(外国語指導助手)向けのスキルアップ研修には、200名以上の教育関係者が参加しました。また、大阪府教育委員会との協定に基づき、教員研修の実施や高校生への教育機会の提供などを通じて連携しています。
地域社会における草の根ボランティア活動とコミュニティ貢献
市区町村や地域との協定を通じ、TUJの学生、教職員は、地域の各種イベント、お祭り、ボランティア活動に主体的に参加し、地域社会の活気づくりや生涯学習に貢献しています。具体的な草の根活動は以下の通りです。
- 近隣の清掃活動(クリーンアップ):地域環境の美化を目的とした清掃ボランティア活動に定期的に参加し、地域コミュニティにおける信頼と連帯を高めています。
- 地域のお祭り・国際交流イベントへの参加:世田谷区や港区などの地元のお祭りや国際交流ブースに学生がボランティアとして参加し、地域住民と温かい関係を築きながら多様な文化紹介に貢献しています。
- 書館資料の地域住民への提供:教育資源を提供する地域の一員として、TUJは英語の図書や学術資料を地域住民、特に世田谷区民に開放しています。
子どもたちや地域青少年への国際理解・教育支援
地域を担う子どもたちや若者の国際感覚の育成と、多文化理解の基礎を築くことは、TUJが果たすべき重要な役割の一つです。以下のプログラムを通じて積極的に教育支援を行っています。
- 小・中・高校生向けサマー英語プログラム:夏休み期間中、小学生、中学生、そして高校生を対象に、英語のみの環境で行われる「サマー・プログラム」を毎年夏に開催しており、多くの受講生の間で人気を集めています。
- 公立小中学校へのアシスタント派遣:地域の公立小中学校にTUJの学生やスタッフを派遣し、異文化理解クラスや活動のアシスタントとして参加することで、世界各国の多様な文化を直接紹介しています。
未来へのビジョン:グローバルリーダーの育成と地域社会の持続的発展
世界数十カ国から集まる極めて多様な学生、教職員を擁する米国大学として、は今後も、教室での学びと地域社会を直接結びつける先進的な取り組みを意欲的に開拓していきます。その強固な国際性と学術的な卓越性を最大限に生かし、地域の観光振興や都市再生、そして多文化共生の推進に貢献してまいります。
本学の取り組みは、地域の新たな魅力の発掘、SNSを通じた地域の魅力の世界への発信、地域づくりへの提案、多文化共生に関する助言、そして外国人住民の長期的な定住支援に重点を置いています。こうした連携を通じて、TUJは地域経済の活性化、日本の住民がグローバルな視点に触れる機会の創出、そして文化を越えて人々をつなぐ次世代リーダーの育成を目指します。