E. N.
米国法法学修士
LLM for Foreign-Trained Lawyers (U.S. Law)
プロローグ
「仕事をしながらLLMと米国弁護士資格を得ることが可能かも」と取り敢えずそんな目標を掲げながらに抱き、テンプルローの入学準備を始めたのが、丁度3年前の2023年5月。当時、研修医を修了したばかりで勉強することも多々ある中、タイピング練習と司法試験の過去問を読みながらワクワクしたのをつい昨日のことのように思い出します。
4ヶ月後の9月に入学、大学時代に近くに住んでいたこともあり懐かしく感じました。法律に本格的に触れるのは、2014年2月司法修習を中断して以来の実に9年振りでした。また、英語での講義に触れたのは7年振り、医大生2年の英語の授業以来で、普段の仕事では稀に患者さんとの会話程度でした。
講義
入学から2年後の2024年8月に修了するまで8つの講義を受講しました。
どの講義も魅力的でしたが、中でも最初に受講したIntroduction to US Lawは特に印象的でした。Rabb教授のこの講義では、英米法の概要を把握することができ、特に2組に分かれて論破を展開していく講義内容は法律の臨場感に溢れており、クラスメイトの皆様と共にその深い知識の繊細な世界に触れることが出来ました。
それから、Saunders教授のCivil Procedureは、とても深淵で正に英米法の醍醐味を味わえました。その複雑に絡み合う規範は、困難ではありましたが、これによって思考力を鍛えることが出来ました。
米国司法試験
講義のある日は、品川駅から新幹線の終電に乗って帰宅、翌朝にはクリニックでの仕事というように、常に切り替えと隙間時間を利用しての勉強は正直大変でした。修了して半年後の2026年2月にカリフォルニア州の司法試験、3月に法曹倫理試験を計画しておりましたが、何度も気持ちが揺らぎました。が、一回受けて駄目なら辞める覚悟で臨みました。
司法試験は、仕事の休みの関係で、前日の会場オープンの説明会に参加できるのがやっと。試験当日は、時差ボケと緊張で眠れませんでした。日本のあの長い司法試験の間も満足に眠れずに受験しましたが、合格できたので、眠ること自体を諦めて試験に臨みました。初日論述問題の最後のPerformance Testは、身体が萎んでいくかと思うくらい体力を消耗し、気がついたらホテルに居ました。
深謝
日本時間のこのゴールデンウィークの2026年5月2日朝8時に、カリフォルニア州弁護士会の自分のアカウントにログインした途端、Passが目に飛び込んで来てくれました。
さて、私が何とか法律の勉強を続けることが出来、合格できたのもこのテンプルローの門を潜ったことがきっかけとなりました。入学当初の2023年9月から2025年4月までは、実際に出席せねばならない講義もあり、オンラインで授業に参加の場合は、教授陣に許可を取る必要性がありました。よって、仕事との両立が、とても困難を来すことも多々ありました。が、修了前の講義では、自由度が高くなり救われる思いが致しました。
今ここに改めて、教授陣や田中さん始めスタッフの方々のお陰と改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。