2025年7月現在

小川具春、LLM

小川具春

米国法法学修士

LLM for Foreign-Trained Lawyers (U.S. Law)

私は行政書士として、企業法務支援をメインに活動しており、アメリカの法曹資格を取得することで、日本企業の海外進出、海外企業の日本進出、または海外取引支援等、活動の幅を拡大させたいと思っておりました。その中で、私がテンプル大学ジャパンキャンパス・ロースクール(以下“TUJ LAW”)に入学を決めた理由は、アメリカのロースクールの法学修士号(LLM)を東京の三軒茶屋にて夜間コースで提供しており、働きながら通うことが出来たためです。テンプル大学はAmerican Bar Association(以下“ABA”) が認定する大学でジャパンキャンパスを有し、通年でプログラムを提供している唯一の大学です。ABA Accreditedの大学の単位を取得することがBar Examの受験要件となっている州が多いため、アメリカに留学をせず、日本で働きながらABA Accreditedの単位を取得することができるTUJ LAWはとても優位性があり、魅力を感じました。

授業はすべて英語で行われ、1回の授業に対する予習する量がとても多いため、日本生まれ・日本育ち・海外経験ゼロの私にはとても厳しい環境でしたが、私の英語力がロースクール在学中に飛躍的に向上したのは言うまでもありません。受講した最初の科目の授業では、おそらく先生の話す英語の3分の1も理解できていなかったと思いますが、単位を取得するにつれて次第に耳も慣れていき、卒業する頃には概ね理解できるようになったと思います。クラスメイトの中には、帰国子女、海外駐在経験豊富な方、大学時代に留学経験のある方など、英語を話すのがとても上手な方が多く、しばしば圧倒されることもありましたが、英語力向上のため、私も発言をすることを心掛けておりました。1学期約4か月で、働きながら履修する私にとっては予習量が多く、1科目の単位を取得するだけでもかなりの苦労があるのですが、前述のとおり、飛躍的に英語力が向上すること、Bar Exam受験要件を満たすことができることから、とても意義のあることだったと思います。

クラスメイトの多くは、企業の法務部員の方で、中には日本の弁護士資格を有する方もいらっしゃいました。私のような個人事業主の方はほとんどいらっしゃいませんでした。私が入学したころには40代以上の方が多かったと思いますが、最近では20代の方も増えてきており、生徒のバックグラウンド、年齢もとても幅が広いと感じます。社会人として働きながら単位を取得するということで共通点も多く、互いに励まし合いながら進めていけたのはとても心強かったです。

TUJ LAW専任の教授はお一人で、それ以外は、米国弁護士の資格を持ち、日本で法律実務家として活動されている方、大手外資系企業の法務責任者の方等が特任講師として授業をしていらっしゃいます。授業では学術的なことだけでなく、実務での話も聞けるのでとても参考になります。先生方はとてもフレンドリーかつ素晴らしい方々で、中には卒業後もプライベートで仲良くさせていただいてる先生もいらっしゃいます。皆さんネイティブスピーカーですが、日本人学生にも聞き取りやすいようにとてもゆっくり話してくださいますので、英語だけの授業に不安を感じていらっしゃる方はご安心ください。

TUJのキャンパスは世田谷区三軒茶屋にあるためアクセスがとてもよく、2019年8月に新校舎が完成、港区から移転してきたので、校舎はとても綺麗です。また、ロースクールの授業が行われる教室にはオンライン会議システムなど最新の設備が整えられています。1階にはカフェテリアがあるのでそこで休憩することができ、また、大きなセミナールームがあるので、そこでネットワーキングイベントが頻繁に開催されています。従いまして、設備、キャンパスは申し分ない水準だと思います。

TUJ LAWでは、米国法や国際法等の通常の授業に加えて、Bar Exam Study Courseと呼ばれるBar Exam受験対策の講座を開講しており、卒業後にBar Examの勉強を開始した学生が勉強の足掛かりとして受講しています。私も何をどう勉強したらよいか全くわからない状況だったので、このBar Exam Study Courseを受講し、基礎中の基礎を学ぶことができました。また、定期的に、Bar Exam Talkと呼ばれるBar Exam合格者による体験談を話す会が開催されており、そこで直近の合格者による最新の情報を得ることができます。州によっては、受験要件や受験方法が突然変わることもあり、最新の合格者から最新の情報を得ることはとても重要です。Bar Exam Talkの後にはいつもネットワーキングイベントが開催されるので、そこで、過去の合格者、教授陣、同級生と親睦を深めることができます。また、事務局を通して自分が合格を目指す州の過去の合格者をご紹介いただき、自身のメンターとなっていただくことができます。私のメンターの方はとても親身にBar Examの勉強方法について指南してくださいました。メンター期間が終わった後も、私の細かい質問にも丁寧にご回答いただき、サポート内容もさることながら、心の支えにもなりました。こういった形で、ロースクールでの通常授業だけでなく、Bar Exam受験に対する支援も手厚いのがTUJ LAWの特徴です。

以上のように、米国ロースクールのLLMプログラムを日本で働きながら卒業できること、州によってはBar Examの受験資格を得られること、受験する同士を得られること、法律実務家として活動するアメリカの弁護士の教授との繋がりができること、キャンパスが綺麗なこと、Bar Examのサポートが充実していることから、TUJ LAWはとてもお勧めです。ロースクール選びで迷っていらっしゃる方はぜひ前向きにご検討ください。

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Email: tujlaw@tuj.temple.edu
Tel: 0120-86-1026 (代表)または03-5441-9841(ロースクール直通)
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