学長室だより

前進、新校舎へ移転

2017年6月30日

私たちはついに、2019年夏に予定されている、昭和女子大学キャンパス内の新校舎にTUJが移転する計画を、世界に向けて発表することができるようになりました!この施設は、麻布校舎と三田校舎に代わる新校舎となり、現在の TUJ の全プログラム運営が新しい校舎で行われることになります。

この計画は、TUJ、米国フィラデルフィア本校であるテンプル大学、昭和女子大学 (SWU) のチームが1年間を通して取り組んできたものであり、私たちは教職員、学生、そしてご支援いただいている皆様に対し、TUJ の教育理念にかなった新校舎への移転を20年の時を経てついに発表できるこの日を今まで待ち望んでいました。新校舎は昭和女子大学のキャンパス内に位置し、今まで複数あった校舎が1つに統一されることによって、TUJ の全ての業務を同じ屋根の下で行うことができるようになります。TUJ の学部生数は今や1,200人に達しようとしており、現在の校舎に教室を増設することも困難になっていたので、この新校舎への移転は非常に重要な時期に行われることになります。

しかし、この移転には、校舎が他の場所に移るということよりもはるかに重要な意味があります。グローバル化が国境をまたぐ移動や異国間のコミュニケーションを簡単にしてくれるテクノロジーの進歩によって促進されるのであれば、国際関係はそのような異国間のコミュニケーションや移動を行う人々に関するものであるという考えがありますが、SWU とのパートナーシップはそのような考えを具体的に示す絶好の例となるものです。今回の連携は、TUJ と SWU の学生が、自分たちとは異なる社会的、経済的、宗教的、文化的、そして政治的バックグラウンドを持った他者と自然に交流できる、良きグローバル市民になれるように教育するためのものなのです。

これまで日米が築いてきた関係は、異なるバックグラウンドを持った人々がどうすれば協調し、協力し合うことができるかを示す素晴らしい例です。かつてはお互いを憎み合っていた敵同士が、今では最も近しい友人となり、同盟国となっているのです。そのような関係は、それぞれの国民がコミュニケーションを取ることで相手を知り、理解し、そしてお互いの違いを認め合わないことには成立しません。私たちの現在の取り組みは、そのような素晴らしい伝統を新しい世代に伝える助けとなることでしょう。両大学に在籍している日米の学生、そして世界中の様々な国から学びにきている学生が1つのキャンパスに集い、そこで彼らに知識や理解力を備えさせるだけでなく、国や宗教、民族、そして文化が異なる他者とコミュニケーションをとるための最も重要な環境を提供することで、私たちは新しいグローバル世代を教育するための基盤を作り出しました。このパートナーシップは、日米の高等教育における最も素晴らしいイニシアチブの1つになることでしょう。

それでは、このパートナーシップによってどのような変化がもたらされるでしょうか?最も明らなのはこれから建設される新しい校舎です。6階建てのこの校舎は、8,831平方メートルの床面積で、学生ラウンジやカフェテリア、そしてアートギャラリーを備える1階には、ゆったりとしたアトリウムデザインの空間が広がります。この校舎は、SWU のメインキャンパスと細い通りを挟んだ向かい側にあり、三軒茶屋駅から絶好のアクセスに位置しています。また、TUJ と SWU の学生は、お互いのキャンパスのアメニティーを利用することができるようになります。

TUJ と SWU の学生間交流は、2つのキャンパスの距離が近いことによって促進されるだけでなく、両大学の共同プログラムによっても強化されることになります。TUJ と SWU はすでに学術交流に関する基本合意書を交わしていますが、TUJ が SWU キャンパスに移転する頃には、SWU の学生が TUJ で学び、2年間の教育課程を修了することで、両方の大学で学位を取得できるようになる学術連携プログラムが構築される予定です。この連携プログラムでは、学生に限らず、両大学の教員間の協力体制も促進される予定です。

共同の学術プログラムや経営プログラム、そして近接するお互いの施設の共同利用によって、教室内での講義にとどまらない学生間の交流や活動が可能になります。例えば、両大学の学生によって運営される学生クラブは、お互いの協働関係を促進するような形で行われるようになるでしょう。また、両大学の学生によるアートやファッション、そしてデザイン関係のプロジェクトに関しても共同で展示することができますし、スポーツクラブに関しては対抗戦などを実施できるようになります。

最後に、私は SWUのリーダーシップに感謝の意を表明したいと思います。今回の提携は、SWU が非常に将来を見据えたビジョンを持つ教育機関であり、唯一の4年制外国大学日本校である TUJ とのパートナーシップに極めて前向きで、SWU自学の多様性と英語での講義を増やすことでその国際プログラムをより充実した内容にするという発展への意思がなければ成立し得えなかったことでした。SWU はグローバルビジネス学部や、国際学部の新設に踏み切ったことによって、すでにグローバル化のための素晴らしいスタートを切っています。また、SWU は、昭和ボストンと呼ばれる海外キャンパスがあることによって、日本でも数少ない海外分校を有する大学でもあるので、テンプル大学、SWU、TUJ、そして昭和ボストンの間で、多様な共同プログラムを見据えることができるのです。

TUJ では他にも多くのイニシアチブが進められていますが、SWU とのパートナーシップが中でも最も影響大と言えましょう。SWU との連携に関する進捗や TUJ のその他のイニシアチブに関しましては、その最新情報を引き続きここに更新していく予定ですので、今後数年間はこの記事を見逃さないようにしてください。