テンプル大学ジャパンキャンパス40周年記念式典、米国フィラデルフィア本校にて 右から2人目故ジョアン・エプス総長、左端TUJ学長マシュー・ウィルソン
テンプル大学ジャパンキャンパス40周年記念式典、米国フィラデルフィア本校にて 右から2人目故ジョアン・エプス総長、左端TUJ学長マシュー・ウィルソン

テンプル大学ジョアン・A・エップス総長の逝去にあたり、ここに深い哀悼の意を表するとともに、エップス総長の生涯と功績を振り返ります

エップス総長は40年にわたってテンプル大学のために尽くした偉大なリーダーでした。16歳の時に大学内の書店のレジ係として働いた経験から始まり、後にロースクール教授、上級管理職、学部長、プロボストを経て総長という輝かしい経歴を有します。総長就任から半年となる2023年9月19日、大学の行事出席中に突然倒れ、帰らぬ人となりました。72歳でした。

エップス総長は、気品と尊厳、そして確固たるコミットメントをもって、あらゆる面で大学経営に貢献しました。親切で思慮深く、卓越した指導者であったエップス総長は、学生の能力を開花させ、周囲のすべての人々を力づけていました。また、社会における大学学位の重要性を説き、より多くの学生が高等教育の機会を得るための手助けを惜しみませんでした。学生、教職員、卒業生をはじめ数多の大学関係者は、テンプル大学の強靭で不屈の精神を体現したエップス総長から、深い感銘とポジティブな影響を受けてきたのです。

エップス総長はまた、親日家でありTUJの強力なサポーターでもありました。プロボスト在任中は何度も来日してTUJの指導・支援に尽力し、なかでも世田谷区三軒茶屋にある現キャンパスの建設(2019年に移転)や、昭和女子大学との画期的なダブルディグリー・プログラム創設(2019年)において重要な役割を果たしました。さらに遡ること2009年、日本が裁判員制度を導入する際は、日本弁護士連合会の弁護士研修への協力や法廷弁論のトレーニングの提供に、私と共に尽力してくださいました。

エップス総長を失った家族、友人、そしてテンプル大学関係者一同が抱く喪失感の大きさは、とても言葉には尽くせません。しかし、悲しみの中にあっても私たちは、彼女の素晴らしい功績に思いを馳せることで、彼女が遺してくれたものから力を得ることができます。彼女の献身的な姿勢、周囲に与えた影響、そして優しさは永遠に記憶されるでしょう。

私たちはこの喪失を乗り越え、力を合わせて大学の使命を前進させていきます。エップス総長の精神はこれからもテンプル大学の未来へ引き継がれ、決して忘れられることはありません。

テンプル大学ジャパンキャンパス学長
マシュー・ウィルソン

2019年テンプル大学ジャパンキャンパス卒業式
2019年テンプル大学ジャパンキャンパス卒業式
2019年新キャンパス記念式典、パートナーである昭和女子大学とともに
2019年新キャンパス記念式典、パートナーである昭和女子大学とともに
2019年新キャンパス記念式典、パートナーである昭和女子大学とともに
2019年新キャンパス記念式典、パートナーである昭和女子大学とともに
2019年新キャンパス記念式典、パートナーである昭和女子大学とともに
2019年新キャンパス記念式典、パートナーである昭和女子大学とともに
2019年名誉学位授与式
2019年名誉学位授与式
2017年グローバル テンプル カンファレンスにて、TUJ学生・教職員と
2017年グローバル テンプル カンファレンスにて、TUJ学生・教職員と

Honoring President JoAnne A. Epps 1951–2023
(本校サイト・英語)