インターンシップは大学での学びを活かすチャンス

(※取材・撮影/2021年5月)

学生プロフィール

氏名:
Naomi Sanyika Moore
出身国:
アメリカ
専攻学科:
心理学研究
インターン先企業:
広島大学脳・こころ・感性科学研究センターデジタル脳科学ラボ & TELL JAPAN

—参加したインターンシップについて教えてください。

私は2020年春にTELLのインターンを始めました。TELL(東京英語いのちの電話)は主に、東京の国際的なコミュニティの人々の相談に乗り、彼らのメンタルヘルスを支える組織です。私はアウトリーチ・インターン生として働きました。私の役割の大部分はソーシャルメディアを通して国際的なコミュニティ向けにメンタルヘルスに関する情報を投稿することでした。また臨床部長の研究プロジェクトを手伝うため、感情焦点化療法の歴史と主原則について情報を集めました。部長がその年の後半に主催するセミナーに関わる作業でした。

広島大学BMK(脳・こころ・感性科学研究センター)デジタル認知神経科学研究所のインターンではデータ解析を主に手伝いました。大きなプロジェクトを二つ担当しました。一つ目は、メンタルヘルスに関する短文式アンケートの翻訳でした。リード統計分析のためのものです。二つ目のプロジェクトでは、((日本語のネット版))アンケートで集めたデータに基づく情動状態の定量化モデルの構築に関連し、より支援ができる役割を担いました。

—インターンでどのような課題に直面しましたか?

TELLのインターンで最初に直面した課題は、自発性を発揮し、自分にどのような仕事ができるか独自のアイデアをいつでも提案できるようにしておくこと、また事務所での作業とリモートワークでの作業の各々のスケジュールを管理することです。TELLのインターンは、初めは対面式でしたが後半はオンライン式でした。リモートワークでは全く別の課題に直面しました。急に誰一人として毎時指示をくれなくなったのです。内容が広範囲な作業依頼で、自分に何ができるか理解するには一層の努力が必要でした。そのため、自分がやりがいを持って、自発的にこの仕事の取り組むことが最大の課題でした。

もう一方のBMKのインターンでは、専門的な((研究所の))研究環境に配属されました。皆には、私が自信を持って自分の仕事に取り組んでいて、十分準備したうえで各ミーティングに出席しているかのように見えたらしいのです。実際は内心このような経験が皆無でビクビクものでした。自分なりの自信や自己効力感を見つけるには大変な努力が必要でした。TUJで学んだことや、私の研究や統計学コースで学んだことをが。私にはこの仕事をこなせる、この環境にいる準備ができているという実感に繋がりました。それが理解できるとすぐ、「今やっていることが分かる!」と感じました。分からないことはまだ学べることがあるのだと理解し、質問することもできます。それがインターンとしての私のここでの役割です。おかげで自分で担当したプロジェクトも円滑に落ち着いて進められるようになり、頼まれた他の研究活動も意義あるものにすることができました。

—インターシップで最もやりがいを感じたのは?

TELLでのインターン実習で好きだったのは臨床スタッフのミーティングに参加することと、臨床部長の研究プロジェクトを手伝うことでした。
就職したら心理学者として働きたいです。そのため他の臨床スタッフやセラピスト、心理学者が協力し合って働く様子を見る機会を得られたのは本当によかったです。貴重な見識が得られ、将来仕事を始めたらどんな感じなのかが分かりました。本当に有益な経験で、このような機会がなければ見られなかったことです。自分の専門分野において、そして校外での活動においても、私には多少の知識が身についていると気付けたことが嬉しかったです。追究てきた学問やキャリアに、より自信がつきました。

BMKのインターンでは、「情動科学学会2021」のバーチャル会議でプレゼンする機会をいただきました。その会議は究極的な情動神経科学で、学者、教育者、専門家と一緒になり、具体的な神経科学の観点からメンタルヘルスや心理学をより多く学べたのが素晴らしかったと思います。私は情動神経科学にも興味がありますが、TUJではあまり学ぶ機会がないため、この研究が実際にどのようなものかを知れる良い機会でした。他の大学の人たちとの繋がりもできました。それにより博士課程で何をしたいか更に理解でき、これから私の研究を続けていくうえで、どんなチャンスや人脈が得られるかが分かりました。

—将来のインターン生にメッセージをお願いします。

インターンシップでは様々な実習や体験をしますが、そこから得られる一番良いことは、学校で学んだことを教室の外で実際に使うチャンスだということです。専門的な職場を体験できるだけでなく、それらの自分のスキルを実践で練習できるのです。それらのスキルを実際に使うのは面白いことです。専門的な職場で働くとより理解を深められます。TELLでは単位制インターンと、BMKでは単位なしでのインターンを両方経験しました。BMKでのインターンは、新しい環境で多くの経験を積むことが目的でした。実際にどのように研究が行われているか知りたかったからです。心理学的研究は、私の専攻の中で一番苦手な分野でした。インターンシップを通して自分に挑戦するのがどのようなことかを理解し、多くを学び、さらに将来の学問への準備を築く貴重な機会でした。インターンシップは、あなたの経験値高める大きな役割を果たします。後に進学、または就職を目指すにしても、既に実務経験をしていれば生かせますし、貴重な人脈を築くこともできます。インターンシップは間違いなく素晴らしい貴重な体験が得られると、強く言いたいと思います。