テンプル大学の新型コロナウイルスとの闘い(2020年4月7日時点)

米国本校、日本校、ローマ校ともオンライン授業にて春学期継続

米国テンプル大学(ペンシルベニア州フィラデルフィア/総長リチャード・イングラート/以下米国本校)は、その海外二拠点であるテンプル大学ジャパンキャンパス(東京都世田谷区/学長ブルース・ストロナク/以下TUJ)とテンプル大学ローマ校とともに、世界的な新型コロナウイルス感染症拡大を受け、3校連携しながら日々対応しています。現在春学期期間中で、各校オンライン授業を実施し、学業上遅延のないよう進めています。

TUJ学長ブルース・ストロナクは、24時間体制で米国本校と連絡協議を行い、各国の状況を踏まえ方針を決定し、学内外に発信を続けています。

「世界中の誰も皆がコロナウイルスの影響を受けています。生命の危機、そして混乱と心配の中、私たちは米国本校と連携して学生の学業上の継続性を保ち、彼らの健康を保持する努力を重ねています」(学長ストロナク談)。

TUJは、米国本校、ローマ校に先駆けて3月2日より授業のオンライン化を主導、推進した教務担当副学長ジョージ・ミラーは、「急ピッチで準備を進めたオンライン化は順調で、実施までの72時間で300以上のクラスをオンラインへ移行。チャット機能などを使って積極的に参加するなど、学生の授業への参加の仕方などにも変化がみられました。数学やコンピューターサイエンスなどのクラスはオンラインでうまくいっている科目です。ただ我々にとって教室での授業というのは一種の“コミュニティ”であり、関係性構築の場でもありました。またそれが強味でもあります。オンライン授業でどこまでできるか、まさに、挑戦の時です」と語ります。

数学のデニス・バカーニ准教授は、「ビデオ教材なども併用しながらスムーズに進められています。今回、やむを得ず日本から本国に帰国した学生たちもオンラインの録画を視聴して授業に参加しています」と語っています。また、課題としてはオンライン授業は対面授業よりもペースがゆっくりになることや、各々の学生のインターネットの環境に依存する点があげられますが、新たな課題に直面した時は、学生に寄り添いながら最善を尽くすと前向きな姿勢を示しました。

米国務省がすべての国への海外渡航を中止する勧告(レベル4)を出したことを受け、米国本校は3月20日付で、TUJ在籍中の米国からの短期留学生に帰国を促し、長期留学生に対しても帰国して春学期終了までオンラインで引き続き授業を受けるよう通達しています。それに対して学生からは、「…いきなりいわれても、日本での生活もあるしバイトもある。また、単位をとらないと卒業もできない。すぐ対応するのは難しい」と困惑ぎみです。

海外在住の保護者からも問い合わせも後を絶ちません。学生サービス部ディレクターのニコル・デプレイは、以下のように語っています。

「学生も保護者も(帰国のための)海外渡航をするか、日本に残るかどうか熟慮を重ねており、そこには『正解』はないようです。それぞれの事情、懸念事項に対して親身に相談にのり、最善と思われるアドバイスと支援をしようと努力しています」。

米国本校は、3月16日よりオンライン授業へ移行、現在は大学を閉鎖し、5月7日に予定されていた卒業式を対面では行わないことを決定しました。一方フィラデルフィア市に対して、250床収容規模のリアコウラス・センター(大学所有のアリーナ)を新型コロナウィルス感染患者に提供するという取り決めを行い、大学が地域と一丸となってこの危機を乗り越えようという決意を示しました。また生活が困窮している学生に対して資金援助も開始しました。

TUJでは、オンライン授業を4月中旬の春学期終了まで継続することが決定しています。また、米国本校と同様、困窮する学生への経済的支援も行います。現在のところ、5月25日開始の夏学期には、教室での通常授業再開を予定していますが、引き続き日本国内外の情勢を注視して柔軟な対応を検討しています。

米国、イタリア、日本に拠点を持つテンプル大学の新型コロナウィルスとの戦いは続きます。

<TUJの新型コロナウイルス対策>