NCAAエマート会長来日、米テンプル大教授ら交え議論 日米大学スポーツ事情 –「日本版NCAA設立」へ向け

8月30日、テンプル大学米国本校(米ペンシルベニア州フィラデルフィア/総長 リチャード・イングラート)の上級准教授ジェレミー・ジョーダンと教授ダニエル・ファンクは、NCAA(全米大学体育協会)のマーク・エマート会長の来日に同行し、日本の大学関係者・競技団体・行政・産業界に向けた、大学スポーツについての提言を行いました。これは、同大が筑波大学、米国アンダーアーマーの日本総代理店である株式会社ドームとともに2016年から進める共同研究の一環で、政府が目指す「日本版NCAA」の2018年設立に先立ち、米国事例の知見を広く共有しようとするものです。

この日、東京港区のホテルで開催された大学学長向けの講演会では、エマート会長は、全国から集まった約20の大学学長・理事長を前に、NCAAが設立当初から学長のリーダーシップにより成り立っていることに触れ、大学スポーツ振興における学長の役割について語り、意見交換を行いました。

また、ドーム有明本社では、大学関係者・競技団体・行政・企業関係者など一般公開の講演会に、報道関係含む約200人の参加者が詰めかけました。会の冒頭で、ドームの安田秀一CEOが現在の日本の大学スポーツにおける安全管理などについて問題提起した後、テンプル大のファンク教授が、先の日米大学スポーツに関する共同研究の概要に触れました。その後、エマート会長は講演で、NCAA運営の現状と100年以上前にさかのぼった設立経緯などについて触れました。続くパネルディスカッションには、テンプル大のジョーダン上級准教授がパネリストの一人として登壇し、大学スポーツを長期的な視点に立った「価値提案」としてとらえ、情報共有と機会認知の大切さを指摘しました。壇上ではエマート会長、筑波大の松元剛准教授、ドームの安田CEOとともに、熱い議論を展開しました。

このほか、エマート会長の一団は同日、林芳正文部科学相を表敬訪問し、NCAAの取り組みなどにつき議論しました。

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