三代由里恵 (Yurie Mishiro) — 2009 Bachelor of Arts
慶應義塾大学 生理学教室 幹細胞グループ 研究室秘書

当時のキャンパスはどこ?

南麻布

学生時代いちばん思い出に残っていることは?

「知識は財産」ということを身をもって感じたNGO研修のクラスです。国際関係学を学んでいた私にとって、発展途上国のNGO活動にとても興味がありました。一年に一回だけ行われるこのクラスは、学期中に国際開発について学び、その後春休みを使ってインドへ行き、南部のM. S. Swaminathan Research Foundation (MSSRF) にてNGOのあり方などを学ぶとても貴重な内容でした。教科書での文章や写真だけではなく、実際にインドへ行き、貧富の差や女性や子供の厳しい生活環境を目の当たりにした私たちはショックを受けましたが、そこで先生がおっしゃった「今彼らが欲しがっているものを与えるのではなく、それをどのように作るかを教えることで知識となってSelf-Helpの力がつくんですよ」という言葉は今でも心に残っています。

貴重な体験をさせて頂き、先生やクラスに対する支援をしてくださった方々に、この場をお借りして再度お礼を申し上げたいと思います。どうもありがとうございました。

TUJで学んだことは、あなたのキャリアや人生一般にどのように役立っている?

一番は英語力です。現在は慶應大学の研究機関で秘書業務を行っていますが、海外の研究者とのやり取り、海外の物品購入、論文添削に役立っています。国際関係学の知識を直接活かすことは出来ていませんが、将来のキャリアでその分野も視野に入れています。

あなたの在籍時代と比べて今のTUJは変わった?あるいは変わっていない?

3月11日の地震の後から留学生の数が少し減ったと聞いておりますが、在学中の学生は私たちと同じようにエネルギッシュに活動していると思います。在学中の学生との交流の場がないので、近い将来設けたいですね。

TUJの将来についてどう占う?

グローバル社会で国際的な環境で勉強していた人材はとても重宝されると思います。TUJにはバイリンガルはあたりまえで、3カ国語以上話せる学生もいるので、ビジネスの世界で大いに活躍できる人が増えると思います。それと同時にTUJを通して日本の良さなどをもっと世界に発信できるような大学になってほしいです。

(2012年2月掲載)

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