進化し続ける心理学をあらゆる角度から探求します。

異文化間やアジア固有の問題に焦点をあてると同時に、行動と潜在意識のプロセスを科学的に幅広く学習します。基礎科目では発達心理学、臨床心理学、社会心理学、認知心理学、組織心理学を学ぶことにより、分析的思考、研究方法論、論文執筆などのスキルを伸ばして知識を広げ、異文化間やアジア固有の問題への理解を深めます。

上級科目では実習、調査・分析そして日本における異文化間の心理学に関連する問題などについて学びます。国内の実情に基づく、生きた知識の習得と実用で使えるトレーニングを組み合わせ、担当教授によるマンツーマンの指導、カウンセリングの体験実習などを提供します。

インターンシップもしくは調査研究が必修となり、それに基づく最終論文の提出が求められます。

心理研究学科アドバイザー 兼 コーディネーター

心理学は人間の行動と精神的プロセスに関する科学であり、心と身体のつながり、脳、人間の認知的・情緒的・社会的相互作用に関する研究を行うものです。TUJの心理研究学科では、神経科学、臨床心理学、社会心理学、認知心理学、発達心理学といった心理学のさまざまな分野に加え、日本の文脈におけるジェンダー、セクシュアリティ、心理学の異文化的側面についても学びます。

心理研究学専攻は、学生が心理学、カウンセリング、教育、医学その他の健康関連分野で大学院レベルのプログラムに進学するために必要な知識とスキルを習得できるコースです。学生は統計分析、科学的推論、課題解決を含む心理研究の実践手法を学ぶとともに、米国心理学会の定める形式で学術論文を執筆することが求められます。さまざまなコースを幅広く提供することから、多様なキャリアパスに対応でき、カスタマイズ性の高い専攻学科となっています。

TUJの心理研究学科は、グローバルな現象や日本に関連する現象に重点を置きながら、心理学における非常にユニークな多文化的視点を提供しており、国際色豊かな講師陣が、多様性と多文化性に富んだ現代社会で役立つ心理学的スキルの習得を支援します。

 

履修例

必修科目の概要

 

注目科目

最近追加された選択科目

 心理学における分析的思考力
 学習・行動分析基礎
 感覚と認知基礎
 社会心理基礎
 行動神経学基礎
 小児精神病理学と治療法

学生インタビュー

Reina Arisaka
専攻と異なる分野への挑戦
Naomi Sanyika Moore
インターンシップは大学での学びを活かすチャンス
Jian Joyner

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卒業生の声

Mana Takei

武井 真菜

Mana Takei

就職先 : 株式会社 日立ハイテク
インターン先: アメリカ大使館

茨城高等学校(茨城県)卒業後、国際教養大学(秋田)を経て、 本学学部課程に入学。

学科の選択肢が多いことに惹かれ、日本の大学からTUJに入学。1年目に 受けた授業で心理学に興味がわき、数学が好きな私は、統計を使って心 理を勉強する心理研究学科に魅力を感じて専攻を決めました。本学科で は、教授との共同研究またはインターンシップのいずれかが必修で、多く の学生が後者を選びます。でも、私は今しかできないことがやりたくて共 同研究を選択。医療に関心があったので、バイリンガルの脳波測定を行い ました。結果を出すには到りませんでしたが、この経験を通して将来は絶 対に医療の世界で仕事をしたいと思うようになりました。心理学は人がい ればどこでも活用できます。企業や病院、大学など、自分がどこで何をし たいのかはっきりすれば、教授方から適切な方法論やアドバイスをもらえ ます。就職した日立ハイテクでは、医療機器を扱う部署で営業を担当して います。TUJで学んだクリティカルシンキングスキルを活かしてお客様のニー ズに様々な角度からアプローチし、最適な製品を提案しています。

平裕 貴

Hirotaka Taira

就職先: データライブ株式会社
インターンシップ先 : TELL(東京英語いのちの電話)

土浦日本大学高等学校(茨城県)卒業、電気通信大学に進学。Santa  Monica  College(米国カリフォルニア州)で学んだ後、本学学部課程に編入。

日本の大学に進学したものの、自由に多くの科目を学べない環境が窮屈で退学し、アメリカに留学しました。途中でTUJの存在を知り、母国にいながらアメリカの教育を受けられることに魅力を感じて編入。もともと人間の学習や認知に興味があり、また精神衛生の問題の社会的重要性を感じていたことから、専攻は心理学を選びました。学びの一番の成果は批判的思考の能力が鍛えられたことです。書いた論文自体もひとつの成果物ですが、今改めて読み返すと、入学当初の自分にはとても書けない内容です。単なる知識の有無の問題ではなく、根底の思考力が磨かれたからこそ書けるようになったと思います。将来は研究者になるつもりで心理学を学んできましたが、縁あってITハードウェア延長保守の専門企業データライブの社長と出会いました。コンピューターサイエンスにも興味はありつつ実践的な能力も経験もない状態でしたが、それでも可能性を見込んでいただき、新しい分野に挑める機会と考えて就職を決めました。

ブラウン 璃矩

Riku Brown

就職先: 株式会社Kids- UP
インターン先: ジャパン·パートナーシップホールディングス株式会社

福岡インターナショナルスクール(福岡県)卒業後、本学学部課程に入学。

福岡でアメリカの教育を受けて育った私にとって、TUJは 最 も 安 心 、か つ 受けたい授業がある場所でした。時間をかけて自分の興味の対象や合う分野 を 見 つ け た かった た め 、初 め の2年間は様々な分野の授業を受け、後に専攻を選択するTUJのリベラルアーツ教育も魅力的でした。私は心理学に興味があり、人がなぜ特定の行動をとるのか、どのような時に何を感じるのか、そこにはどの程度の法則性があるのかを考えることが好きだと知りました。心理研究学科で学ぶ内容は多岐にわたる分野で活用·応用できることも専攻する決め手となりました。例えば、行動心理学で学んだ知識などは日常のあらゆる場面で今も適用しています。現在はKids-UPで 、子 どもたちに英語やライフスキルなどを教えています。会社の理念や教育方法には大学の心理学で学んだ内容に通ずる部分が多く、その知識がとても役立っています。将来的には子どもの生活·勉強などをサポートし悩みを聞くカウンセラーや精神科医になりたいと思っています。