HR/アドミマネージャー、 ヘクサウェア・テクノロジーズ・リミテッド

多田文子 — 2005 Bachelor of Arts

当時のキャンパスはどこ?

南麻布

学生時代いちばん思い出に残っていることは?

私はトランスファーでTUJに来ましたので、正味1年半しか在籍しませんでした。とにかく早く卒業することしか頭になかったのですが、単位をマックス以上に取りながらもクラブで演劇をしたり、学生会の役員をして内部でドンパチ意見をぶつけ合いながらイベントを盛り上げ、かつ、インターンシップや勉強のための情報を取るために常に教授の部屋を訪ね、職員の方々との交流をしていたことを今でもよく覚えています。

また、その中でも私の今の道を作ってくれることになった、インドの財団でのインターンシップとインド人教授との出会いは、私のTUJ生活=インドと結論づけても良いと思っています。インターンシップ活動自体だけではなく、活動の中での出会う方々や数々の体験、初めてのインドへの旅は、大きく自分の価値観と方向性を変えてくれました。

本当に短い時間をフル回転で楽しみ学ばせて頂きました。

TUJで学んだことは、あなたのキャリアや人生一般にどのように役立っている?

正直この場所では書ききれないぐらいの内容ですが、TUJにいなければ今の自分はないと思っています。勉強の中で学んだこと、スキルはもちろんですが、TUJが他でもない東京という中心地に存在することで、一緒に学んだユニークなバックグラウンドの友だけではなく、教授や職員の方々、TUJを通して普通では出会うことのできないような著名人に出会う機会、イベント等への参加、TUJだったからこそ繋がれたご縁の数々。これは、東京で仕事をしている中で、これからの自分のキャリアステップの中でお金では買うことのできない貴重な財産です。TUJの授業料は高額で、学生会の代表団としても当時は学長に掛け合ったこともありましたが、今では授業料以上の財産を得させていただきましたので感謝の一言です。

また、大学時代に常に対等に意見を交換し、主張をし、自分を見せるというアメリカの教育の下で学んだおかげで、そしてTUJで知り合えたインド人教授のおかげで、インドという世界に足を踏み入れる機会をいただき、それ以降世界で最もタフネゴシエーターと言われるインド人の方々とどっぷりインド環境で仕事をしていますが、私が普通に日本の教育を受けていたら、今頃この仕事はできていないだろうと思うと(笑)本当に常にTUJ時代の学びが活かされています。

また、英語が話せる人(日本人)はたくさん存在しますが、多種多様な人種と多種多様な考えを持つ人達と同じように意見を述べ合い対等に仕事をするという力を持っている人は、ごく一握りだと感じます。こういう点でもたくさんの財産をTUJ時代に取得できたと思います。

あなたの在籍時代と比べて今のTUJは変わった? あるいは変わっていない?

東京で社会人をしていると多種多様な業種や業界の方々と出会いますが、特に外資系や外国人を始めグローバルな方々にTUJの卒業生と伝えるとTUJをご存知の方々が多くいらっしゃり、「すごいね。良い大学だよね!」と言われると本当にTUJの知名度が年々上がっていることを痛感しますし、うれしい限りです。

また、学生の国籍も半数以上が外国人で、教授陣も有名大学院出身や各分野で活躍されている方が年々増えていると感じます。職員の方も世界のいろんなところで活躍・経験を持っている方も多くいらっしゃり、さらに魅力を感じています。

TUJのようにユニークな人たちが集まる大学は、日本でも世界でもなかなかないと私は思っています。一緒に学んでいた友人たちも今はほとんど日本を離れ、どの国に移ったのだろう?と言うほど、多種多様な国籍の友は世界中で活躍しています。こうやって世界のネットワークを広げられるのもTUJだからこそですね。

TUJの将来についてどう占う?

グローバル化が急速に進む中、日本国内はドメスティック思考に急速な経済の衰え。全ては教育や文化、習慣が人の基盤を作っていると思います。現状の日本は手遅れという意見はたくさんありますが、手をつけなければ衰退が加速する一方。革命を起こすのは時間がかかるけれども、TUJが大学という教育機関としての役割だけではなく、日本のグローバル化を、いやグローバルについていける日本へと立て直すための場として、学生、卒業生、外資系企業の横のつながりを強めて情報発信なり、国内のグローバル化を推進していただきたい。

現に、TUJにかかる人・関わってきた人は多種多様な分野、世界で活躍している方が多いのに、ネットワークが活かされていないのは実にもったいないと思います。 日本で成功しているアメリカの大学はTUJだけです。その真の意味と役割を見直せば存在価値を上げることができるのだと思います。

今後のTUJの存在に、役割に期待しています!

(2013年1月掲載)