次世代リーダーズプログラム第一期生と教授が大学前で集合

テンプル大学ジャパンキャンパス(東京都世田谷区/学長:マシュー・ウィルソン、以下TUJ) は、この秋学期から16名の学部生を選抜し、独自の「次世代リーダーズプログラム(Emerging Leaders Program)」を開始しました。本プログラムは、新入学生から募集し、学期開始前に集中的かつ実践的なリーダーシップ研修を行い、同時に、TUJの次世代の学生リーダーを育成し、将来、グローバルな環境で活躍できるようなスキルを身につけさせることがその目的です。今回、約100名の応募者の中から選ばれた学生は、プログラムの第一期生で、学内で積極的にリーダーシップを発揮することが求められています。

リーダーシップの基礎理論を学ぶプログラムは、3つのコアから構成されています。1)リーダーシップの基礎理論を学ぶ(3単位) 2)ビジネスや行政など幅広い分野で活躍するリーダー達との会合 3)授業で学んだことの実践の場として、16名の学生が中心となり、学期の最後に「スピリット・ウィーク(Spirit Week)」を企画・実行します。本プログラムは、本物のリーダーとネットワークを築くことも重視しており、三菱UFG銀行のグローバル人事部長やアマゾンジャパン合同会社パブリックリレーションズ本部長(参加当時)などのビジネスリーダーが講座を担当しています。

次世代リーダーズプログラムの授業風景

本プログラムは、TUJ学長のマシュー・ウィルソンが学長として関わった米国オハイオ州のアクロン大学で実施されており、過去に表彰されたリーダーシップ・プログラムにヒントを得ています。体験学習に焦点を当てており、日本に拠点を置く大学の中でもユニークな取り組みであり、学長自身も講座を担当します。ウィルソン学長は、「教授の講義を受け身で聴くという伝統的なスタイルの教育が、リーダーシップなどの “ソフトスキル”(私はエッセンシャル・スキルと呼んでいます)を学生に身につけさせるのに最適な方法だとは考えていません。学生は、入学初日から、価値あるスキルを実践して学ぶべきなのです」と述べました。

参加している学生のひとり、米国ハワイ州出身のに根本エリカさんは国際ビジネス専攻で、今年の秋学期に米国ワシントン州の大学からにTUJ編入しキャンパスライフを始めました。根本さんは、このプログラムのことを知ってからすぐに応募することを決意しました。「以前から積極的に仲間を導くことができるリーダーになるにはどうしたらいいか、ということを常に考えていました。必要に応じてチームをまとめ上げることができ、それを自信を持って実行できるようになりたい」と話します。彼女は元々自ら学級委員に立候補するようなタイプではありませんでした。「私は人前に出るのが好きではありません。例えどのような立場にあろうと、リーダーとしての在り方を理解していれば、どのような種類の仕事でもうまくやっていけるはずです」と語りました。

第1期生たちのここまでの成果は既にかたちとして表れています。国際関係学専攻で一年生の中澤ミシェル久美さんは、ボランティアや公共サービスに特化した新しいクラブを立ち上げることを検討しています。また、以前は消極的な性格だった根本さんも、ELPに選抜されてから、TUJの学生リーダーたちと親睦を深めることで、考えが変わり始めています。彼らのリーダーシップに触れて、根本さんは「学生自治会役員に立候補しようと思っています」と意気込みを語ってくれました。

プログラム運営に関わる学生エンゲージメントのアシスタントディレクター、ルイス・ガルシアは「必ずしも生まれながらにしてリーダーでなくていいのです。リーダーになろうと思った瞬間からなれます。我々がコーチしていきます」とコメントしました。