写真:田岡泰子(たおか・やすこ)

テンプル大学ジャパンキャンパス(東京都世田谷区/学長:マシュー・ウィルソン、以下TUJ)はこのたび、新たな教務担当副学長として、米国ネブラスカ州のウェイン州立大学より、田岡泰子(たおか・やすこ)博士を迎えることを決定しました。田岡氏は2021年10月1日付で着任します。この任命によりTUJの副学長は、加藤智恵(TUJ上級副学長兼エンロールメント マネージメント担当副学長)、レスリー・A・ティラペリ(教育イノベーション担当副学長兼図書館長)とともに3名体制となります。

教務担当副学長として田岡氏は、TUJ学部課程の10の専攻プログラム、一部をテンプル大学米国本校で履修する「2+2プログラム」、および3つの大学院プログラムを統括することに加え、研究活動、教職員の採用、学籍管理、成績評価・単位認定、教務部、大学間協力、新しい教育プログラム開発など、本学の学術活動のあらゆる面を統括することとなります。

■田岡泰子博士の略歴

古代ギリシャ語・ラテン語、およびその文学の研究者として知られ、学術誌『古典言語教授法』の編集にも携わる。米国グリネル大学(アイオワ州)にて古典研究の学士号、米国オハイオ州立大学にて古典研究の修士号・博士号を取得。2007年より、南イリノイ大学カーボンデール校の言語文化国際貿易学部にて古典研究部門の責任者および准教授。2017年より米国ウェイン州立大学(WSC)の芸術人文学部長。1910年創立、学生数4千人超の大規模校WSCにおいては、芸術人文学部の5学科(芸術、デザイン、ジャーナリズム、歴史、政治学、地理学、言語学、文学、演劇、音楽など20専攻)を統括。40人の常勤教員を率い、スタジオや大学のテレビ・ラジオ局を含む複数の施設の責任者を務める。さらに、WSCのオナー(成績優秀者向け)プログラム、学際研究、奉仕学習、海外留学、アドバイジング、就職サービスなども幅広く監督している。

■田岡博士のコメント

「TUJの教員は、それぞれの研究分野で国際的に活躍しつつ、学生に対しても熱意をもって教鞭をとっています。小さなキャンパスならではの親密な雰囲気と、大規模な総合大学ならではの学術研究のリソースを併せ持っていること、学生も教職員も驚くほど多様性に富んでいること、そして、歴史と伝統を誇る日本という国にあり、中でも世界のハブ都市のひとつ東京というロケーション。学生にとってTUJは素晴らしい学びの環境を提供しています。そんなTUJの一員となることは、私にとってまさに一生に一度の機会といえます」

■TUJ学長マシュー・ウィルソンのコメント

「教務担当副学長の採用にあたっては、教育の質に妥協せず、グローバルリーダーとなる人材育成に全力を注げ、さらに管理職経験も豊かな人材を世界中から探しました。本学で学ぶ学生にとっては、そうした人材が教務副学長にふさわしく、田岡博士はまさにその条件を満たす理想の人物です。田岡博士は、今年8月のティラペリ博士に続き、私の着任(2020年)後に採用した2人目の副学長となります。本学は引き続き新たな次元へ成長を視野に組織変革を進め、優秀な幹部人材および研究者を増やしていく所存です」