TUJと学生を支援し続けたAOI Pro. ジュリー・トーマス・戸田氏死去

広告業界で、日本と海外の映像制作の懸け橋となり業界の発展に寄与してこられたAOI Pro.のクリエイティブ・プロデューサー、ジュリー・トーマス・戸田氏が7月24日に逝去されました。テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)のさまざまな分野でご助力をいただいており、この突然の訃報に、学生や教職員から驚きとともに悲しみの声が寄せられています。

ジュリー・トーマス・戸田氏は、日本大手の広告制作会社であるAOI Pro.のクリエイティブ・プロデューサーとして、広告賞の審査員なども多数務めてこられました。また、過去10年間で55名以上のTUJ学生インターンシップに支援をいただきました。就職サポートのエリカ・アダムスは、「ジュリーさんは、インターンを検討する際に、応募学生の語学力や職歴ではなく、彼らのクリエイティブな可能性に目を向けていました。彼女は芸術的なレベルで学生とつながることに喜びを感じていたのだと思います」と語ります。

AOI Pro.での内定式の様子 写真提供 AOI Pro.

ジュリー・トーマス・戸田氏とTUJの交流は2010年頃、彼女が住む東京の最寄り駅で多くの留学生が電車に乗り込む姿を見かけたことがきっかけでした。その当時、TUJの学生寮が同じ駅にあり、そこに興味を持った彼女は、学生寮を管理していた学生サービス部のポール・ガスパリに声をかけ、交流が始まりました。

以来、ジュリー・トーマス・戸田氏とTUJとの交流はインターンシップ受け入れの支援だけにとどまらず、TUJコミュニケーション学科の学生のために講義を行ったり、米国のメインキャンパスから訪れるアカデミックアドバイザーのために、AOI Pro.に関するプレゼンテーションとツアーを案内するなど、更なる交流を重ねてきました。TUJのコミュニティに非常にポジティブな影響を与え、発展に貢献したことは間違いありません。彼女が築いた「TUJとAOI Pro.」そして、「日本と世界」というつながりを私たちはこれからも大切にし、交流を絶やさず、更に発展させていきたいと強く思います。

以下、TUJの教職員から寄せられたコメントの一部です。

「ジュリーさんに初めて会ったのは、道端で『テンプル大学で働いている方ですか』と声をかけられたときでした。彼女の社交的な性格と、ものすごいエネルギーに驚き、すぐに友達になりました。彼女は地元で毎年行われるハロウィーンやイースターのイベントを主催していて、私もよく手伝うことがありました。彼女の行動は、家族やTUJの学生、さらには道行く人にまで喜びを与えるものでした。彼女の熱意、サポート、リーダーシップ、そして友情を失うことを悲しむのは、TUJのコミュニティで私だけではないと思います」

学生サービス部 アシスタントディレクター  ポール・ガスパリ


「私たちは何も持たずにこの世に来て、何も持たずにこの世を去り、残されたものだけが記憶に残るというのが本当だとしたら、ジュリーさんの貢献は計り知れません。疲れを知らず、忍耐強い彼女は、学生が自分自身の期待以上の成果を上げるように促しました。彼女は学生たちに自信と知識を与え、キャリアを築き、羽ばたかせてくれました。若者たちがこのような指導者に出会う機会はそう多くないと思います。ジュリーさんを知り、彼女と一緒に仕事をした人たちは幸運だったと思います」

コミュニケーション学科アドバイザー 兼 コーディネーター
フィルム&メディアアート教授 ロナルド・カー


「ジュリーさんの寛大さと若いクリエーターを育む情熱的な想いは、TUJコミュニティ全体に計り知れない恩恵をもたらしてくれました。彼女の訃報に心が痛みますが、彼女の精神を引き継ぐためにこれからも最善を尽くします」

TUJ就職部 ディレクター エリカ・アダムス


「24年前、AOI Pro.で初めてジュリーさんに会いました。彼女の親身な指導と生き生きとした態度に、すぐに彼女と彼女が働く会社の素晴らしさを感じました。2011年、AOI Pro.でインターンシップをしていた私の生徒が、ジュリーさんに私の名前を教えてくれたことがきっかけで再会することができました。 それ以来、ジュリーさんは私の何人もの学生を温かく見守ってくれました。ジュリーさん、本当にありがとうございました。あなたのプロ意識と優しさは永遠に忘れられないでしょう」

フィルム&メディアアート准教授 カール・ノイベルト


「ジュリーさんは言葉や文化、考え方の違う人たちとの繋がりを大切にする、まさにボーダレスな人でした。人と共存する精神を持ち、他の人と知識や笑顔を共有することが好きでした。彼女は人を信じ、人にチャンスを与え、その結果、私を含む多くの人々の人生を変えてきました。私の感謝は永遠に尽きることはありません」

ミヌー・ザヒリ、2010年卒業生、AOI Pro.


「ジュリーさんは、インターンシップ中、そしてインターンシップ後の何年にもわたって、私に多くの素晴らしいスキルを教えてくれましたが、彼女の流儀は、期待をはるかに超えるものでした。ジュリーさんはいつも前向きで、力強く、そして思いやりに溢れていました。仕事でもプライベートでも、不可能と思われるようなことを成し遂げる彼女の姿にはいつも畏敬の念を抱いていました」

マーク・ウィルキンソン、2013年卒業生


ジュリー・トーマス・戸田氏 写真提供:AOI Pro.

彼女の太陽のように明るくエネルギーに溢れるまっすぐな人柄に多くの人が魅了され、彼女もまた人との繋がりを大切にする方でした。写真やガーデニングを楽しみ、日本のダルマに愛を注ぐ、そんな彼女がその寛大な心でTUJとそのコミュニティにもたらした支援は、本当に計り知れないものです。生前のご功績を偲び、私たちTUJ関係者一同、心からご冥福をお祈りいたします。彼女が築いてくれたTUJとAOI Pro.の関係を私たちは忘れず、今後も大切にしていきたいと思います。