就職支援は「高度外国人材」候補養成の第一歩 米国大学の日本校ならではの <3つの施策>

テンプル大学ジャパンキャンパス(東京都港区/学長ブルース・ストロナク/TUJ)では、様々な文化的背景を持つ世界約60カ国出身の学生が学んでいます。その6割以上は欧米を中心とした外国籍(45%米国出身)で、「卒業後は日本で就職したい」と考える外国人学生は年々増加しています。一方、企業側の求める日本語要件のハードルが高く、希望を断念せざるを得ないケースも少なくありません。昨年6月に政府が発表した「日本再興戦略」で、2020年までに外国人留学生の国内就職率を現在の約3割から5割に引き上げる目標を掲げているように、国際的な高度人材の受け入れ促進は日本国内で喫緊の課題となっています。こうしたことをふまえ、本学も就職部を中心に就職支援の3つの施策を進めています。

①参加企業も英語で対応、上智大・TUJ共催キャリアフェア

企業説明や質疑応答など英語のみで実施する、国内では大変数少ない合同企業説明会です。同フェアは2012年より上智大学と共催、参加企業は外国人採用に積極的な企業を中心に10数社がブース展開しています。TUJと同様に多数の外国人学生が在籍する上智大学キャリアセンター中村奈々子氏は、「手探りで始めたフェアですが、学生と企業が英語で語り合える出会いの場として回を重ねるごとに実を結んできました。グローバル人材として活躍したい学生の支援のために今後もフェアを発展させていきたいです」とさらなる推進に意欲的です。

②内定を勝ち取る外国人学生を増やす、TUJ初の試みの日本語面接対策

就職部が日本語学科と企画した本プログラム「日本語ブートキャンプ」は、就活の肝である「面接突破」対策に特化したTUJ初の試みです。面接に勝ち抜くためのスキルを習得するため、参加者は3週間の集中講座(5月8日初開講)に臨みます。日本語学科専攻アドバイザー/准教授の長田涼子は、「『志望動機』と『自己PR』に絞り、敬語の使い方も含めた面接独特の日本語表現をマスターすることを目標にしています。30分間の日本語面接を突破し、内定を勝ち取る外国人学生をさらに増やすことが狙いです」と語っています。プログラム参加者には奨学金制度も用意しています。

③日本での勤務経験を積む、単位制長期インターンシップ

TUJがキャリア教育の要として位置づけるインターンシップ・プログラムは、1982年の開校以来の取り組みです。現在では、一般企業のほか大使館をはじめとする政府系団体、教育団体、非営利団体など60以上の企業・団体を受け入れ先として、毎学期平均60名以上の学生が現場経験を積んでいます。最大の特徴は、TUJ側の担当教授の指導のもと、学期単位(約4カ月)で最低140時間以上スポンサー企業に研修生として勤務し、それが単位として認められるという点です。専攻によってはこの単位制インターンシップが卒業要件の一つとなっていることもあり、TUJでは大多数の学生が卒業までに最低1回はこのプログラムに参加します。「長期インターンシップなど様々なプログラムの提供は、国際色豊かな学生の多様なニーズに合致した本学キャリアサポートの真骨頂と考えています」と、就職部マネージャー澤健太郎は思いを新たにしています。