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テンプル大学ジャパンキャンパス(東京都港区/学長ブルース・ストロナク/TUJ)ロースクールと現代アジア研究所は、今学期、3回シリーズの公開講座を開催します。このシリーズでは、プロファイリングや監視プログラム、入国規制といった方法でマイノリティコミュニティに対し実施される政府の政策や慣行に関するタイムリーで重要な社会的・法的問題を取りあげます。本シリーズは、これらの問題に対して抗議行動という形で表れた国民の反応についても考察していきます。

世界各地における昨今の政治的抗議行動は、防犯、治安、国家の安全保持をめざす政府と、それによって被害を被る個々の市民の自由とマイノリティーコミュニティーとの間で起こる終わりのない苦闘を浮き彫りにしています。この公開講座シリーズでは、広義の刑事司法制度おける人種関係や取締りの現状について取り上げます。警察当局がどのようにコミュニティーに奉仕し人々を守るのか、また、マイノリティーコミュニティーと地元警察の緊張について、さらに、マイノリティーへの社会的不当行為に対する政治的抗議行動を通じた国民の反応について、オープンな対話の場を設けることを目的とします。学際的、国際的な視点を提供することにより、本シリーズがこれら重要な社会問題について建設的議論が行われるきっかけとなり、議論がさらに活発になることを期待しています。

日付:
2017年2月23日(木)、3月13日(月)、4月5日(水)
時間:
各回19:00-21:00(開場18:30)
会場:
テンプル大学ジャパンキャンパス 麻布校舎1階学生ラウンジ
定員:
120名(先着順)
入場料:
無料(一般公開)
参加登録:
詳細と申し込みはイベントのウェブサイトから。

注記:本シリーズは英語(通訳なし)で開催されます。

講義トピック

法にみせかけた人種プロファイリング

開催日:2月23日

人種に基づいた取り締まりについて、その効果と国民の安全や個人の権利侵害の懸念を比較検討し、議論を呼ぶ問題提起をしていきます。

登壇者:
Catherine L. Pugh, Attorney and Adjunct Professor of Law, TUJ
F. Frederic Fouad, Attorney and Adjunct Professor of Law, TUJ
Ben Karp, ICAS Fellow and a founder of the Eliezer Society (Profile)
Jane Taylor, New Zealand Attorney
モデレーター:
Kyle Cleveland, Associate Professor of Sociology and Associate Director of ICAS, TUJ (Profile)

国家安全の名の下に行われるイスラム教徒監視

開催日:3月13日

本座談会では、アメリカと日本国内でのイスラム教徒監視を目的とした政府政策の実態を討論し、それらの手段の合法性を考察します。

登壇者:
Lawrence Repeta, Professor of Law, Meiji University
Sebastian Maslow, Assistant Professor, Graduate School of Law, Tohoku University
Junko Hayashi, Attorney, Partners Law Firm, Tokyo
モデレーター:
Masaki Kakizaki, Assistant Professor, TUJ (Profile)

#vivalarevolucíon: 新千年紀の政治的抗議行動

開催日:4月5日

本講演では、人権問題に対する市民の反応を考察し、21世紀の社会運動のユニークな特徴やその効果、またテクノロジーによって、運動が持っている変化を喚起する力が助長されたり妨げられたりする影響について分析します。

登壇者:
David H. Slater, Professor of Cultural Anthropology and Japanese Studies and Director of the Institute of Comparative Culture, Sophia University
John Russell, Professor of Anthropology, Gifu University
William Andrews, writer and translator
Noriko Manabe, Associate Professor of Music Studies, Temple University, Philadelphia, USA
モデレーター:
Tina Saunders, Director and Associate Professor of Instruction in Law, TUJ (Profile)

テンプル大学ジャパンキャンパス・ロースクール

1895年に創立された米国本校ロースクール(Beasley School of Law)は米国法曹協会(American Bar Association / ABA)に認定されており、年間約1,000人のJ.D. (Juris Doctor) と約150人のLL.M.(法学修士号)の学生が学んでいます。

ジャパンキャンパスでは、LL.M.学位や修了証書の取得に必要な単位をすべて日本で履修できるだけでなく、授業を聴講することも可能です。授業はすべて英語で行われており、社会人の方の受講を考慮して平日夜間に開講しています(まれに週末に開講するコースもあります)。