人材育成を通じた日本への貢献、決意あらたに
—テンプル大学米国本校でジャパンキャンパスの再出発式を開催

2011年5月10日

テンプル大学の米国本校 (米国ペンシルベニア州フィラデルフィア) では現地時間の5月2日に、在米日本総領事館からデニス・モリカワ名誉総領事、廣木重之総領事を迎え、「ジャパンキャンパス再出発式」を開催しました。テンプル大学の教職員、学生、卒業生ら関係者約100名が参加し、東日本大震災の犠牲者の冥福と被災地の復興を祈念するとともに、日本校を持つ米国大学として、震災後もグローバル人材育成を通じた日本社会への貢献を続ける決意を確認しました。

テンプル大学は1982年に日本校 (テンプル大学ジャパンキャンパス/学長ブルース・ストロナク) を開校し、日本における外国大学の先駆けとして、日本の高等教育界に貢献してきました。2005年には文部科学省より「外国大学日本校」第一号として指定。現在、学部・大学院あわせて約1200名が在籍し、在日外国大学日本校としては最大の規模を誇ります。

3月11日の東日本大震災発生時、ジャパンキャンパスでは春学期の最中であり、学部課程には780名余りの学生が在籍していました。そのうち6割を外国人 (米国4割・その他2割) が占め、また教員も3分の2が外国籍であることから、各国大使館が自国民へ発信した自主避難勧告を受けて、一時的に多くの学生・教員が国外に退避することとなりました。1学期のみの短期留学プログラムで来日していた学生約70名には、米国本校から帰国が命じられました。

学期は3週間中断しましたが、開講していた117コースすべてについて、遠隔学習や米国本校での継続オプションを含む対応策を用意したうえで、4月4日に再開しました。およそ6割の学生がキャンパスに戻り、残りの学生の大部分も遠隔学習で授業に参加しました。期末テスト期間の短縮、学期の1週間延長などで授業日数を確保し、4月27日には無事春学期を終了しました。

今回、米国本校で行われた「ジャパンキャンパス再出発式」は、こうした非常事態を乗り越えて、春学期を無事再開・終了できたことを喜ぶとともに、テンプル大学内でのジャパンキャンパスの位置づけを確認し、また米国式リベラルアーツ教育を通じて、30年近く日本の人材育成に貢献してきたテンプルのコミットメントを、改めて内外に示すイベントとなりました。

式典の冒頭では、テンプル大学アン・ウィーバー・ハート総長が挨拶に立ち、「日本の国、日本国民とテンプル大学との間の絆は、単なるビジネス上のものや政治的なものだけではない。もっと深く個人的なレベルのものだ」と述べ、日本の被災地の復興とジャパンキャンパスの発展を祈念して、大きな達磨に片目を入れました。

続いてジャパンキャンパスに縁の深いテンプル大学教員による講演および学生の体験談が披露された後、一同はフェアモント公園内の日本建築「松風荘 (しょうふうそう) 」の見学を行い、園内でのレセプションに臨みました。

被災地出身学生への支援について

ジャパンキャンパスでは、被災地出身の学生および震災を直接原因として経済的困難に陥った学生を救済すべく、特別奨学金を準備しています (支給額は履修予定単位数によって異なります)。また、米国本校では"Temple University Japan General Relief Fund"と称した特別寄付金を募っており、これもテンプルジャパンの奨学金に充てられる予定です。このほかにも、学生グループが自主的にボランティアや募金活動を行っています。

テンプル大学総長が来日

テンプル大学総長アン・ウィーバー・ハートは、6月5日 (日) に東京で行われるジャパンキャンパスの卒業式にあわせて来日し、基調講演を行います。ここでも、人材育成を通じたテンプルの日本に対するコミットメントが語られる予定です。