桃井和馬 (Kazuma Momoi) — 1987 Bachelor of Arts
1962年生まれ。写真家、ノンフィクション作家。

これまで世界140ヵ国を取材し、「紛争」「地球環境」などを基軸に、独自の切りで「文明論」を展開。講演・講座の他、テレビ・ラジオ出演多数。第32回太陽賞受賞。著書に「すべての生命(いのち)に であえてよかった」(日本キリスト教団出版局)、「妻と最期の十日間」集英社新書・他多数。共著最新刊は「3・11メルトダウン」(凱風社)、「東日本大震災ー写真家17人の視点」(朝日新聞出版)。恵泉女学園大学客員教授(人文学部)。http://www.momoikazuma.com/ 

当時のキャンパスはどこ?

芝公園~渋谷でした。

学生時代いちばん思い出に残っていることは?

とにかく勉強をし続けた日々でした。そして、その勉強とは、「覚える」ことではなく、「思考する」ことが、求められる勉強でした。日本語では、学問といっても良いのかもしれません。当時は、日本の学校としても認可されていなかったのですが、あれほど勉強すれば、どんな世界に行っても、身につけた力で乗り越えられると感じることができるようになりました。そして、そうした学びの時を、本校から来た、経験を持ち、ユニークでインテレクチャルな教授たちと共有できたことは、今も、何より貴重な体験だったと感じています。

TUJで学んだことは、あなたのキャリアや人生一般にどのように役立っている?

自分の頭で徹底的に考え抜くことが求められた教育で、文字通り、寝る時間がなくなるほど課題をこなすことが求められました。それは今も、新しいプロジェクトを自分の責任でスタートさせる時の力になっています。どんな困難にぶつかっても、それを一歩一歩乗り越えて行く思考能力と自信が、テンプルで与えられたのだと感じています。

あなたの在籍時代と比べて今のTUJは変わった?あるいは変わっていない?

今のテンプルを知りませんが、私は1期入学で、学校自体がどのようなものなのか、どうなるのかも分からない状況の中に在籍しました。1期生は、「未知を切り開く者たち」だったのだと、今振り返っても感じることができます。その意味で、根底の力を、本物の力を身につけることに貪欲な学生たちだけが生き残る、つまり卒業できたのだと思っています。

TUJの将来についてどう占う?

頑張ってください!

(2012年2月掲載)

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