現代日本研究所レクチャーシリーズ: "Amassing Power That is Not too Hard and Not too Soft, but Just Right" by Richard J. Samuels

日時
2005年11月18日(金)7:30 p.m.
場所
TUJ 麻布校舎 #206 (access)
入場について
レクチャーは一般に公開されますが、スペースに限りがありますので入場人数に制限があることを予めご了承下さい。事前のお申し込みは不要ですが、到着順に順次席が決定されます。
お申し込み
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東アジアにおけるリーダーシップ競争が表面化する中、東京・北京はそれぞれ威圧や抑制といった政治・経済的 “ハードパワー”と刺激と誘惑で人々を惹きつける文化的“ソフトパワー”の狭間で絶妙な均衡を維持しようと模索している。日本は防衛政策において軍事的脅威に対する再定義に取り組む一方、ポップカルチャーなどの文化面においてソフトパワーを次々と生み出してきている。 また中国は、”Charm offensive”的外交の高まりや軍事力強化が国内外を問わず不安定情勢を引き起こす要因になり得ると認識がらも、その方針を進めている。両国共ビジネスチャンスという観点からそのソフトパワーを巧妙に駆使しているが問題は、増幅しつつあるハードパワーに対し、ソフトパワーとの均衡を保てるか、そして既に危機的状況となっている近隣諸国との関係を、これ以上悪化させずに進めていくことが可能かどうかという点である。


リチャード・J・サミュエルズ(マサチューセッツ工科大学政治学教授)

マサチューセッツ工科大学(MIT)フォード・インターナショナル政治学教授、国際研究センター所長、MIT日本研究プログラムの創設者/初代所長。 2001年、日米友好基金(米国における日本に関する調査・政策中心の研究を補助することを目的とする独立連邦機関 )の理事長に就任。 2005年、アメリカ芸術科学アカデミーのメンバーに選ばれる。

1992〜1997年、MIT政治学部長に就任し、1996年まで米国学術研究会議の副委員長を務める。フルブライト奨学金、安倍フェローシップ、全米科学財団、スミスリチャードソン財団による助成金の援助により、8年間にわたる日本での実地調査がされている。

サミュエルズ教授の新刊書、日伊の政治指導者の決断の事例やリーダーシップの役割比較歴史研究について書かれた「マキャヴェリの子供たち:日伊の歴史にみるリーダーシップの役割」(コーネル大学出版, 2003年)は、イタリア歴史研究協会2003年度マラロ賞及び米国政治学会2004年度エルビス・シュローダー賞を受賞。また著書、「富国強兵の遺産:技術戦略に見る日本の総合安全保障」(コーネル大学出版、1994年)は、1996年度ジョン・ホイットニー・ホール・ブック賞(アジア研究協会)受賞、1996年度有沢広巳記念賞(アメリカ大学出版協会)を受賞。その他の著書、「The Business of Japanese State」(コーネル大学出版)は、1996年度大平正芳記念賞を受賞。1983年には、プリンストン大学出版からサミュエルズ教授の日本の地域政策についての政治学が刊行される。

サミュエルズ教授の日本研究に関する論文は、国際機関、外政、国際安全保障、現代イタリア研究ジャーナル、現代日本研究ジャーナル、Daedalus、その他の学術誌といった多岐にわり取り上げられ、高く評価されている。2001年にはニューズウィークジャパンのコラムニストとして活躍。