写真:昨年(2014年)の卒業式の一コマ

テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)では、学部生数が昨年(2014年)秋学期の809名、本年(2015年)春学期の812名と2学期連続で2011年の東日本大震災以降、最多にのぼりました。日本政府の「留学生30万人計画」含め、日本ブランドに対する関心の再喚起や、円安傾向にある経済面など外的要因の他、新入生および在学生への手厚いサポート体制が好調を支えています。

2005年に文科省より「外国大学日本校」に指定されて以降、ビザを必要とする外国人学生を中心に学部生数は増加を辿り、2009年秋には900名近くまで増員しました。しかしながら、2011年の東日本大震災を境に円高も影響して2012年秋には一時600名台にまで減少しましたが、2013年秋には再び増加に転じました。2015年春学期には、「学長室だより」で「開学以来フルタイムの学部在籍生数が最多を記録」したと、学長ブルース・ストロナクが好調ぶりを報告しました。

学部生数が引き続き堅調な理由につき、上級副学長兼エンロールメント マネージメント担当副学長の加藤智恵は、以下のように分析しています。

「経済的要素として海外からの学生に有利に働く円高から円安に大きく振れたことも一因ではあるが、それ以上に国内を含め全世界を網羅する学生募集活動と学生サービスの手厚さが挙げられる。過去4学期の学生募集はきわめて好調であり、2014年の秋学期の新入生数は過去最高を記録した。学生募集戦略およびマーケティングが功を奏した結果であるが、加えてアドミッション・カウンセリング部と学生サービス部の連携により、入学予定者に対するきめ細かいフォロー体制が拡充し、歩留り率が向上したことも理由のひとつである。

また、テンプル大学が近年全学的に取り組んでいるアカデミック・アドバイジング・センターによる中間成績評価で、学生自身が学期途中で成績アセスメントが可能になったことも、米国大学特有の成績不良による退学者を減らし、定着率改善および在籍数増加につながった。さらにインターンシップの充実や継続的な就職率の高さも、学部生数の堅調な伸びに貢献した。」

5月25日より始業の今年度夏学期も、夏学期としては過去最多の700名近くを記録する見込み(6月4日現在)で、この上昇傾向は通年学部在籍数が最多となる秋学期も続くことが予想されます。

6月7日には港区・品川プリンスホテルで今年度卒業式を挙行し、国籍さまざまな200名を超える卒業予定者のうち約140名が出席する予定です。