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山下 裕司

法学修士(LL.M.)

山下さんは、株式会社フジテレビジョンで副部長の要職を務めながら、テンプルのロースクールに在学し、法学修士号を取得されました。大学院で勉強することの動機や苦労についてお話を聞きました。

現在の仕事の内容を簡単に教えてください。

放送局において、局の番組の映像・写真などを他の放送局などが使用するためにライセンスする仕事を行っています。国内外の放送事業者・制作会社・出版社との契約交渉から契約書の作成、著作権の確認など付随する仕事も行います。その他に、社内手続の改訂、素材を貸し出すにあたっての社内各部署との調整なども行います。

法学修士号を目指そうと思った動機はなんでしょう?

英米の放送局・制作会社と契約交渉するにあたって、英米の著作権制度の違いから契約をまとめるのに苦労していました。財産法、契約法や訴訟制度、英米法などの知識があれば、交渉がもっとスムーズに行えると思ったこと、なによりも守備範囲が広い方が自分自身のキャリアを広げられると考えたこと、などがLL.M.を志望した理由です。TUJを選んだのは、会社を休職することなくLL.M.を修得したいと考えたためです。

勉強中なにが一番大きなチャレンジでしたか?

時間の捻出でしょうか。仕事をしながら家事や愛犬の世話をこなしていました。加えて、在学中に褥瘡で手術をし、退院後も在学期間中は自分で手当てが必要でしたので、家では勉強する時間が十分に取れませんでした。当然、睡眠はあまり削れないので他で時間をつくるしかありませんでした。

どうやってそれを克服しましたか?

仕事が始まる前と終わった後、昼休みは会議室や打合せテーブルなどで勉強しました。2時間から3時間は作れたかなと思います。あと、できる限り効果的に勉強するために、iPhoneのブラックスの法律用語辞典、法令集やその他の法律関係のアプリケーションを利用しました。

修士号を取得したことやTUJでの経験が、今後のキャリアにどのように活かせると思いますか?

契約法や損害賠償法などのコースワークを通じて習得した知識はやスキルは、既に現在の職務、特に海外案件を扱う際に役立っています。今までの知的財産管理業務や契約業務での経験と合わせて、エンターテインメント産業で自分自身のキャリアをまだまだ開発できると信じています。

あなたの人生の夢をお聞かせください。

若い世代の方々が熱望するような大きな夢というのはありません。でも可能であれば、ジャック・ケルアックが旅したような感じで、アメリカを旅してみたいと思っています。

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