学長室だより

The Beginning

2008年4月

このたび、テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)学長という栄誉ある職に就任いたしました。この場を借りて私自身とTUJについて少し紹介させていただきます。TUJの歴史と私の経歴には多くの類似点があり、大きな相乗効果が生まれると考えています。TUJは、日本において最も古く、かつ信頼のおける米国の高等教育機関として、26年の実績を積み重ねてきました。私も、過去32年のうちおよそ20年を日本で暮らし、日本の大学において研究や教育に取り組んできました。残りの12年間は米国の大学で教職に携わりました。日米両国の大学(横浜市立大学、ベッカーカレッジ)で学長を務めた経験を持つ者として、私の願いはTUJを、米国の大学を基盤としながら「日本における国際的な高等教育機関」として今後さらに発展させることにあります。

日本の学生は、独自で考え分析する能力(クリティカル・シンキング)を身につけ、日英両方のコミュニケーション能力に長け、自信を備え、進取の気性に富んだ人間へと教育されなければならない — 高等教育の場、企業の採用現場、メディア報道など、日本社会の至るところでそう謳われています。TUJでは、すべての学生にこうした特性を身につける教育を提供しています。TUJの学生たちは授業を通じて、自ら考え、広い視野から問題を分析し、自分の意見や考えについて他の学生と議論し、プレゼンテーションを行い、教室を離れても学びを続けるよう、徹底して鍛えられます。

そして、あらゆる意味での多様性が、本学の教養教育の重要な要素となっています。TUJでは全授業が英語で行われていることから、世界各地から学生を受入れることが可能です。学生のおよそ40%が40カ国以上からの留学生という環境は、本当の意味での国際性と真のクリティカル・シンキングを養う上で極めて重要な、思考・文化・教育の多様性を提供しているのです。

TUJは国際的な機関であると同時に、日本に根ざす高等教育機関としての役割を強く自覚しています。たとえば、産学連携や大学の地域貢献は、現代の日本社会にとってとりわけ重要なものです。私たちは、地域の一員として港区はじめ東京都内のさまざまなコミュニティ活動に活発に参加しています。さらに、国内・外資を含む数多くの企業と積極的な関係を築き、それを通じて社会革新やビジネス革新のパイプ役を果たしています。

このあいさつをお読みいただいて、私が前途に待ち受ける挑戦と機会にいかに奮起しているかをお分かりいただけたと思います。本学のステークホルダーのみなさまのご支援、ご指導、ご協力をいただきながら、世界レベルの高等教育機関としてTUJのさらなる発展を目指す所存です。TUJで学びたいと考えている方々、TUJとの提携に関心をお持ちの方々、あるいは単にどんなところなのか覗いてみたいと思っておられる近隣の方々、是非TUJをお訪ねください。そして、国際高等教育における実践的革新者であるTUJについて、より多くのことを学んでいただくようお待ち申し上げております。